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久保建英の移籍先候補名門クラブまとめ。ミラン、PSG、アヤックス…

久保建英 写真提供: Gettyimages

スペインに移籍してから約1年。レアル・マドリードからマヨルカに1シーズンの期限付きでレンタル移籍中の19歳の日本代表MF久保建英は、ビセンテ・モレノ監督の目指すサッカーにとってすっかり重要な存在となった。

レンタル元のマドリードは、久保のこの1年の成長、そしてヨーロッパサッカーにここまでに早くフィットしたことを高く評価している。しかしながら、彼の年齢と経験を考えるとロス・ ガラクティコス (マドリードの愛称)のレギュラーでの活躍にはまだ早いと言われている。

そこで現在、マドリードの代表フロレンティーノ・ペレス氏は、久保の力が最も発揮できそうなクラブを複数のオファーから検討し、彼の次の行き先を考えているところだ。

今回はそんな日本代表久保の獲得に興味を示す数多くのクラブの中から、名門クラブに関する移籍の噂をまとめみよう。


久保建英 写真提供: Gettyimages

レアル・ソシエダ

スペインのスポーツ紙『AS』によると、レアル・ソシエダからの久保獲得オファーは最も現実的だ。

ソシエダとマドリードは昔からとても厚い信頼関係にあると言われている。マドリードにとって、宝物の日本人選手を別のチームに預けるなら、この選択肢は最も理想的だろう。

現在レアル・ソシエダは、もう一人のマドリードの若手天才プレイヤー、MFマルティン・ウーデゴールも抱えており、彼には経験を積ませるために多くのプレーチャンスを与えている。

もちろんオファーに対する最終的な判断は久保自身にあるが、現時点ではせっかく慣れたスペインサッカーから離れるのは考えにくいことだ。将来的にマドリードのトップチームでプレーするためにも、ソシエダに移籍しラ・リーガを知り尽くすことはベストだと思われる。


久保建英 写真提供: Gettyimages

アヤックス

久保に興味を示すクラブの中には、オランダのエールディビジで史上最多優勝回数を誇り、今シーズン(コロナウイルス感染拡大の影響で打ち切り)1位のアヤックスもいる。オランダ国内サッカー専門サイト『VoetballZone.nl』が報じている。

久保自身はおそらくオランダに移籍することに興味はないだろう。しかし、マドリードがアヤックスのMFドニー・ファン・デ・ベークの獲得を未だに望んでいることは、久保のレンタル移籍話に関係することになる可能性がある。

ファン・デ・ベークは現在マンチェスター・ユナイテッドに移籍する噂が大きく報じられているが、決定はしていない。アヤックスは彼をプレミアリーグのクラブに渡す前にレアル・マドリードからのオファーもじっくり考えるはずだ。そして、久保のレンタルをこの取引のオプションの1つとすることは十分に考えられる。


久保建英 写真提供: Gettyimages

ミラン

来シーズンに向けて久保のレンタル獲得を目指すチームの中で、マドリード側の第一希望はミランだと、スペインメディア『Cadena SER』が報じている。

ミランが久保に興味を示すのは最近だけの話ではない。ミランの元CFO(チーフ・フットボール・オフィサー)ズボニミール・ボバン氏が年明けにプライベートでマドリードまで足を運び、久保のレンタルを依頼したという噂もある。

しかしマドリードは、久保をヨーロッパの大会に出場するクラブでプレーさせることを優先としている。現在セリエA7位であり、ヨーロッパリーグ(EL)への出場がまだ決まっていないミランが第一希望であることは、現時点では考えにくい。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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