プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド

【今夏の補強動向】マンチェスター・ユナイテッド編-中盤の入れ替えは不可避か

 マンチェスター・ユナイテッドは来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したのみならず、ヨーロッパリーグ出場も危ぶまれていることもあり、新戦力獲得に向けた動きが思うように進んでいないという見方が広まっている。今回はそのユナイテッドの今夏の補強についてポイントを絞って紹介する。


1、アンデル・エレーラ

 2014年にアスレティック・ビルバオからユナイテッドに加入したアンデル・エレーラは定位置こそ掴んでいないものの中盤に必要不可欠な戦力として重宝されていた。ただ今季は公式戦22試合の先発出場となっており、終盤戦ではリーグ戦4試合連続ベンチ外に。そして先週に契約満了に伴いシーズン終了後にユナイテッドを離れることが公式発表されている。なお、同選手の移籍先候補としてはパリ・サンジェルマン(PSG)の名前が挙がっているが、まだ公式発表は行われていない。


2、ポール・ポグバ

 ユベントスから巨額の移籍金を伴ってユナイテッドへの復帰を果たしていたポグバであるが、今季はジョゼ・モウリーニョ監督との不仲が明るみに出たことからクラブ退団の可能性が取りざたされていた。ただ昨年12月にオーレ・グンナー・スールシャール監督への交代により一時的に周囲は静かになったものの、代理人を務めるミノ・ライオラ氏がレアル・マドリード首脳陣にコンタクトをとっていることもあり、今夏退団が確実視されている。


3、アントニオ・バレンシア

 バレンシアは2009年夏に加入して以降、アレックス・ファーガソン政権下で主力として重宝され、プレミアリーグのタイトル獲得に大きく貢献。そのファーガソン監督の勇退後もサイドハーフやサイドバックでの起用が続いており、今季も主将としての役割を期待されていたが、わずか9試合の出場にとどまっていた。33歳となったバレンシアはクラブとの契約が今夏で満了を迎えることに伴い退団が濃厚と伝えられており、現時点でアーセナルやインテルが関心を示しているようだ。


4、カリドゥ・クリバリ

 ユナイテッドは昨夏にアトレティコ・マドリードのウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンやバイエルン・ミュンヘンの元ドイツ代表DFジェローム・ボアテングの獲得に失敗しており、センターバックの補強が急務となっている。その中、ナポリのセネガル代表DFカリドゥ・クリバリに白羽の矢を立てており、1億ユーロ(約131億円)を超えるオファーを数度に渡って提示しているものの、放出不可能として却下されている。ユナイテッドは中盤や守備陣で新戦力獲得が必至となっているものの、なかなか獲得に近づいている選手の名前があがっていない厳しい現状に立たされている。