セリエA ミラン

来季CL出場権逃すと草刈り場になる可能性が… ミランが失うかもしれない7選手

 ミランは先週末に来季欧州カップ戦出場権争いにおけるライバルであるトリノ相手に痛恨の敗戦を喫しており、前節終了時点で勝ち点56の7位となっている。ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の進退を含め周囲が騒がしくなる中、ミランがもし来季にチャンピオンズリーグ(CL)に出場できない場合には代償を払うことになるだろう。そこで今回は、今夏に放出の可能性がある選手を紹介する。


ジャンルイジ・ドンナルンマ

年齢:20

ポジション:GK

国籍:イタリア

ミラン加入時期:2015年7月トップチーム昇格

現在の市場価値:5000万ユーロ(約65億円)

  未来のイタリア代表を担う存在であるドンナルンマは2017年夏に首脳陣と代理人を務めるミノ・ライオラ氏の契約延長交渉が一時は決裂したものの、その後2021年夏まで契約期間を延長している。ミランの下部組織における傑作ではあるものの、場合によっては今シーズン終了後に高額の移籍金を伴ってクラブを離れるかもしれない。


アレッシオ・ロマニョーリ

年齢:24

ポジション:DF

国籍:イタリア

ミラン加入時期:2015年8月(前所属ローマ)

現在の市場価値:5000万ユーロ(約65億円)

 かつてサンプドリアやローマでプレーしていたロマニョーリは2015年夏にミランへ加入。以降、数度に渡る監督交代を経験しながらも守備陣の中心選手として信頼をつかんできた。ただミランが今夏に資金捻出に迫られると、他選手が高値で放出することができない可能性があり、その場合にはロマニョーリを手放さざるを得なくなると周囲では伝えられている。


フランク・ケシエ

年齢:22

ポジション:MF

国籍:コートジボワール

ミラン加入時期:2017年7月(アタランタより2年レンタル)

現在の市場価値:3500万ユーロ(約44億円)

 2016/17シーズンにアタランタの中盤で必要不可欠な戦力としてクラブを史上最高成績となる4位へと導いたケシエは、国内外の複数クラブが争奪戦を繰り広げた末にミランへ買い取り義務付きの2年レンタルで加入。今季はMFティエムエ・バカヨコと同じく中盤を支える存在となっているが、チェルシーやパリ・サンジェルマンが関心を寄せていると伝えられている。


スソ

年齢:25

ポジション:FW

国籍:スペイン

ミラン加入時期:2015年1月(前所属リバプール)

現在の市場価値:4500万ユーロ(約56億円)

 2015年冬にリバプールからミランに移籍した当初はインパクトを残せなかったものの、レンタル先のジェノアで好パフォーマンスを披露。すると2016年夏にレンタル期間を終えミランに復帰すると、ドリブル突破やペナルティエリア手前からのシュートなどを武器に前線で替えの利かない存在となっている。ただ今年に入ってチェルシーをはじめとするプレミアリーグの強豪クラブが獲得に興味を示しており、状況次第では放出の可能性があるようだ。


ハカン・チャルハノール

年齢:25

ポジション:FW

国籍:トルコ、ドイツ

ミラン加入時期:2017年7月(前所属バイヤー・レバークーゼン)

現在の市場価値:2200万ユーロ(約27億円)

 2017年夏に中国資本のもとで大型補強を行ったミランはバイヤー・レバークーゼンからハカン・チャルハノールの獲得に成功している。背番号「10」を着用し当初は周囲から期待の声があがっていたものの、本職ではないサイドでの起用が続いているほか、今夏にブンデスリーガ復帰の可能性が取りざたされている。


ダビデ・カラブリア

年齢:22

ポジション:DF

国籍:イタリア

ミラン加入時期:2015年7月トップチーム昇格

現在の市場価値:2000万ユーロ(約26億円)

 サイドバックの主力としてジェンナーロ・ガットゥーゾ監督から信頼をつかんでいるカラブリアは、GKジャンルイジ・ドンナルンマと同じくミランの下部組織が輩出した逸材である。ただ今年に入り、同選手の代理人に対してイングランドやスペイン方面からコンタクトがあったと伝えられているものの、実際に交渉を行ったという報道は代理人が否定している。


ティエムエ・バカヨコ

年齢:24

ポジション:MF

国籍:フランス、コートジボワール

ミラン加入時期:2018年8月(チェルシーから1年レンタル)

現在の市場価値:3500万ユーロ(約44億円)

 昨夏にチェルシーから1年レンタルで加入したバカヨコは、MFフランク・ケシエとともに中盤センターで存在感を見せている。ただ先週末のトリノ戦敗戦後のトレーニングで遅刻を犯すなど、練習態度を問題視されている。またイタリアでは人種差別の標的となったこともあり、本人はプレミアリーグ復帰を熱望しているほか、ミランも3800万ユーロ(約47億円)による買い取りオプションを行使しない可能性がある。