ボルシア・ドルトムント ユベントス

ユベントス新星への差別問題巡り、ドルトムント公式SNSの投稿が物議に…

イタリア代表のモイーズ・キーン 写真:figc.it

 ユベントスのイタリア代表FWモイーズ・キーンを巡る差別チャントの問題に関連して、ボルシア・ドルトムントの公式ツイッターアカウント英語版のとある投稿がフットボールファンの間で物議を醸しているようだ。

 現地時間2日に行われたセリエA第30節・カリアリ対ユベントスではキーンに対してカリアリのウルトラス(過激サポーター)が人種差別のチャントを浴びせたことが問題となっている。

 また同選手は85分に試合を決定づけるゴールを挙げているが、ゴール直後にカリアリサポーターの目の前で両手を広げて直立不動のパフォーマンスを見せている。

 これについてイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチは「モイーズがあのような行動をとるべきではないし、カリアリのクルヴァもそれに反応するべきではない」と今回の騒動は両者に責任があるという見解を示していた。

 このボヌッチの発言に対してはマンチェスター・シティのイングランド代表FWラヒーム・スターリングやオリンピック・マルセイユのFWマリオ・バロテッリら複数選手が非難している。

 その中、ドルトムントの公式ツイッターアカウントはドイツ代表FWマルコ・ロイスとボヌッチによる1対1の局面の画像を添付した上でサルの絵文字をコメントに添えて投稿。これに対してもフットボールファンをはじめ周囲から批判の声が上がっている。

 イタリアサッカー界における人種差別問題は今でもなお根絶することが厳しい状況にあるが、今回のドルトムント公式ツイッターアカウントによる投稿により、さらに問題が大きくなってしまった格好だ。