プレミアリーグ リバプール

今季のプレミア優勝争い。カギとなる4つのポイント

第28節を終えて、勝ち点1差で熾烈な優勝争いを繰り広げているリバプールとマンチェスター・シティ。(首位リバプール勝ち点69、2位シティ勝ち点68)近年のプレミアリーグで最もレベルの高い首位争いだ。今回は、残り10節となったプレミアリーグ優勝争いのポイントとなりそうな4つのことをご紹介する。


ディボック・オリジの役割

ワトフォード戦で素晴らしいパフォーマンスを見せたオリジ。ロベルト・フィルミーノよりも早さと強さに優れたストライカーだ。ワトフォード戦でオリジは、自身のスピードと強さがチームの重要なオプションになることを証明した。左サイドでの起用もいいだろう。代わりに中央に入ったサディオ・マネは2ゴールの活躍。よりゴールに近い位置でのプレーにより、これまでよりも輝きを放った。これらを考慮して、ユルゲン・クロップ監督はオリジを左サイドで起用する回数が増えるかもしれない。フィルミーノを休ませるという意味でも、彼の存在は大きい。


シティリザーブメンバーの質

シティのスカッドの層の厚さは、世界屈指だ。ベンチにも世界中のトップクラスのクラブでレギュラーを張れる選手が控えている。ジョゼップ・グアルディオラ監督は、質を低下させることなくミッドフィールダ)を入れ替えて戦うことができる。ウェストハム・ユナイテッド戦でも右サイドで機能していなかったリヤド・マフレズをベルナルド・シウバに交代し、PK獲得という決定的な仕事を果たした。これは中盤以下の選手にも言える。多くの選手が他クラブに比べて、過度な疲労を抱えずに戦うことができる。


リバプールDF陣の空中戦

フィルジル・ファン・ダイク、デヤン・ロブレン、ジョエル・マティプの3選手は高い空中戦能力で、攻撃面でもチームに貢献できるCBだ。ファン・ダイクのワトフォード戦のゴールのように、リバプールの1つの武器となっている。しかし、彼らの能力を考えると、今シーズンのリバプールはややセットプレーで怖さに欠ける。ユルゲン・クロップ監督は、よりセットプレーの練習に重点を置き、ディフェンダーの使い方を工夫するべきだろう。


アグエロとスターリングへの過剰な依存

中盤や前線に看過できない問題を抱えるシティだが、前戦にそれほど多くの選択肢があるわけでもない。特にセルヒオ・アグエロとラヒーム・スターリングへの依存度は高く、彼らを中心として多くのゴールが生まれている。彼らのどちらかが、もしくはどちらもが出場していない試合では、シティは攻撃面で苦しい思いをしている。リヤド・マフレズやレロイ・サネももちろん高いクオリティを持った選手だが、シティを定期的に勝利に導くコンスタントな活躍はできていない。彼ら2人に代わり、攻撃の中心となれるパフォーマンスをみせる選手が必要だ。


名前:菊池大将
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