今季はJリーグにアンドレス・イニエスタ、フェルナンド・トーレスなど数多くの大物選手が移籍。ヴィッセル神戸には世界的に有名な戦術家フアン・マヌエル・リージョが新監督に就任した。今後は大物監督の招聘も増加するかもしれない。そこで今回は現在フリーエージェントである著名な監督を7名ご紹介したい。
アーセン・ベンゲル
現所属:フリーエージェント
昨季限りで22年間指揮を執ったアーセナルを退任。英メディア『スカイ・スポーツ』のインタビューでは「世界中から問い合わせが来ている。各国サッカー協会、代表チームからのオファーも来ているし、日本の可能性もある。来年1月1日から再スタートすると思う」と語っている。欧州主要リーグは秋春制を採用しており、1月はシーズンの真っ最中。春秋制を採用するJリーグの監督に就任する可能性は十分に考えられるだろう。
ズデネク・ゼーマン
現所属:フリーエージェント
監督生活のほとんどをイタリアで過ごしてきた奇才監督。高い運動量を選手に要求し、90分間攻め続ける超攻撃的なフットボールスタイルだ。若手育成にも定評があり、現イタリア代表のチーロ・インモービレ、ロレンツォ・インシーニェ、マルコ・ベッラッティなどはペスカーラ時代の教え子である。Jクラブの監督に就任すれば、キックオフ直後にハーフウェーライン上で選手が一列に並ぶ光景が見られるだろう。
パコ・ヘメス
現所属:フリーエージェント
圧倒的に予算が少なく、戦力的に劣るラーヨ・バジェカーノで残留争いを演じながらもスペクタクルな超攻撃的フットボールを展開。2015/2016シーズンにラーヨが2部降格して以降、グラナダ、クルス・アスル、ラス・パルマスと結果を残せていないが、監督としての魅力は失われていない。Jリーグの下位クラブであっても、ポゼッションをベースとした超攻撃的なフットボールが期待できるだろう。
デビッド・モイーズ
現所属:フリーエージェント
マンチェスター・ユナイテッドを指揮した際、1試合にクロス「81」本を記録したことが話題となった通り、手数をかけないカウンター戦術を好む監督として有名だ。Jリーグはフィジカルに恵まれた高身長のFWが活躍する傾向が強く、クロスボール戦術は有効かもしれない。
サム・アラダイス
現所属:フリーエージェント
イングランドの古典的な「キック・アンド・ラッシュ」を好む指揮官だ。全盛期を過ぎた選手や不振に喘ぐ選手を安値で獲得し、選手を再生させる能力に長ける。Jリーグでも闘える選手が多く在籍するチームではアラダイスの采配が活きるかもしれない。
フランチェスコ・グイドリン
現所属:フリーエージェント
各国リーグで指揮官を歴任。ウディネーゼでは若手選手を多く登用しながらも、変則的なフォーメーションで相手を幻惑させる高度なフットボールを披露した。2016年からはフリーとなっているが、本人は「真剣なプロジェクトを探している」と条件に見合うオファーを検討しているようだ。Jリーグでもピッチ上に巧妙な罠を仕掛ける姿を見てみたい。
ラルフ・ハッセンヒュッテル
現所属:フリーエージェント
ライプツィヒを2年連続欧州カップ戦出場に導いた指揮官。ピッチ上に混沌を生み出す戦術(ストーミング)の使い手だ。トップレベルでの指導はライプツィヒのみであり、ドイツ国外での指導経験もない。それでも、多くのサポーターは世界最高レベルの戦術家をJリーグで見てみたいと思うだろう。
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