リーガ トッテナム

Dr.TRIBE【試合診断書】 CLグループステージ トッテナム・ホットスパー対バルセロナ

大会:UEFAチャンピオンズリーグ
カード:トッテナム・ホットスパーvsバルセロナ
スコア:2-4
担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審


マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):ジョルディ・アルバ

メッシとの相性は相変わらず抜群で、彼へのアシストも記録。トリッピアーとの主導権争いで勝利し左サイドを制圧。タイミングのいい攻撃参加で深みと幅をもたらした。

ザ・ハード・ワーカー(THW):アルトゥール

決して目立った選手ではなかったが、ミスがほぼなく、堅実な繋ぎとソリッドな守備で中盤に安定感をもたらした。

モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):ダビンソン・サンチェス

失点シーンの多くに絡み、ビルドアップのフェーズでも不安定だった。圧倒的な身体能力の高さはあるものの、ポジショニングやパスに繊細さはなく、その部分が強調された試合になった。


スパーズの攻撃vsバルサの守備

スパーズ:1トップの10番ケインがボールを収めるところから攻撃がスタート。スピードのある27番のルーカスとカットインからのシュートが得意な7番のソン・フンミン、そしてトップ下で先発した11番のラメラは、流動的にポジションチェンジを行う。

基本的には右サイドの2番のトリッピアーが、より頻繁に攻撃参加し、正確なクロスボールを供給する。CM2枚はビルドアップの際にどちらかが下がって3vs2の数的優位を作るようなことはせず、相手FWの後ろでボールを受ける。

狙いとして持っていたのは、18番のアルバの裏と、ショートカウンターによる素早い攻撃。

バルサ:守備時は4-4-2のオーガナイズ。2トップは相手2CBにプレスをかけ、相手CMに対しては、5番のブスケツと8番のアルトゥールが対応。縦パスが入りそうな時は前に出て間合いを詰める。

7番のコウチーニョはトリッピアーに対して自陣深くまでしっかりとついていく。その空いたスペースにルーカスなどが落ちればアルバが前に出て、ある程度人についていく形でスパーズのストロングサイドを抑えた。


バルサの攻撃vsスパーズの守備

バルサ:攻撃時は4-3-3のオーガナイズで、ブスケツが2CBのサポートに入ってコンダクターに。アルバは高い位置で幅をとる。

3トップは誰かが下がってボールを引き出せば、その動きで空いたスペースに他の選手が飛び出して深さを作り、スパーズのディフェンスラインに段差を作った。基本的には3人だけで崩し切ることができるので、前を向いてボールを持てれば多くがチャンスに。

スパーズ:序盤から、前線から積極的にプレスをかけて高い位置でボールを奪いに行こうとするが、肩透かしにあってすぐに失点。ラメラとケインがCBに対してプレスに行くのか、それともラメラはブスケツについてサイドの選手がCBにアプローチするのか、プレスの開始位置とルールがあいまいだった。

DFラインが浅い割には全体がコンパクトとは言えず、バルセロナの中盤の選手に簡単にボールを入れさせすぎた。特にブスケツとラキティッチに対して何も準備がなされていなかったことは驚きで、フィジカル的な優位性を活かすことができなかった。


スパーズ監督:マウリシオ・ポチェッティーノ

バルセロナに対して正面からぶつかって敗北。長年ラ・リーガの舞台で戦っていた相手だったにもかかわらず、守備面での準備が見られず、多くの決定機を作られた。

負傷者が続出していること、特にアリとエリクセンの離脱が響いたことは否めないが、それを考慮しても決して褒められた出来ではなかった。守備のページでも述べたように、プレスの開始位置とルールの面で選手の判断にばらつきが見られたため、そこをもっと早く修正したかった。


バルサ監督:エルネスト・バルベルデ

結果としては4得点の対象を収めたものの、付け入るスキがあることをこの試合でも露呈した。守備のメカニズムと攻撃の手堅さは昨シーズンから変化はないものの、この試合に関しては、相手のゲームプランに助けられた面もあると言えそうだ。“たられば”だが、フィジカル的に優位に立つスパーズが前から人を埋めてマンツーマン気味の守備をしてくれば、より難しい試合になっただろう。

とはいうものの、選手たちのモチベーションは高そうで、特にメッシが積極的に守備に参加する姿を見ると、監督への信頼度は高そうだ。この勝利をきっかけにリーグ戦でも復調なるか。


主審:フェリックス・ツバイヤー

大きなミスはなく、堅実なレフェリングで試合をスムーズに進行した。判断の基準もはっきりしており、選手とコミュニケーションをとりながら大きなファウルを未然に防いで負傷交代も出さなかった。