プレミアリーグ リバプール

リバプール、マンU相手にPK2本含む大量4得点で圧勝飾る

 インターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)・マンチェスター・ユナイテッド対リバプールが日本時間29日朝に行われ、リバプールがユナイテッドを4-1で下した。

 プレシーズンで実現したイングランドのナショナルダービーで、ユナイテッドはチリ代表アレクシス・サンチェスがセンターフォワードで先発出場。スペイン代表MFフアン・マタがシャドーのポジションで先発メンバーに名を連ねている。

 一方昨季チャンピオンズリーグ(CL)のファイナリストであるリバプールは、エジプト代表FWモハメド・サラーとセネガル代表FWサディオ・マネが揃ってウイングで先発出場を果たしたほか、新戦力のMFファビーニョも中盤センターで先発メンバーに名を連ねている。

 全米でも特に注目度が高くなったこの一戦では、8分にリバプールが最初のチャンスを作る。中央からマネがペナルティエリア内へ浮き球のパスを出すと、最終ラインの裏のスペースに飛び出したサラーが頭で合わせるも、これはGKリー・グラントの好セーブに遭う。12分にもマネがペナルティエリア内の深い位置からクロスを挙げ、サラーが頭で合わせる場面を作り出す。

 一方ユナイテッドはマタが何度もリバプールの最終ラインの裏のスペースを狙う動きを見せるがオフサイドの判定に遭うなど、決定機を作ることができない。

 リバプールがポゼッションを図る試合展開となる中26分、サラーがペナルティエリア内で倒されPKを獲得すると、これをマネが落ち着いて沈め、リバプールが先制に成功する。

 しかしユナイテッドは直後、ペナルティエリア手前でFKを獲得すると、これをMFアンドレアス・ペレイラがゴールマウス右上隅に直接叩き込む。

 同点ゴールを許したリバプールは得点源であるマネやサラーがペナルティエリア内への侵入を繰り返し、ユナイテッド守備陣に脅威を与え続ける。

 42分には右サイドからDFラファエル・カマーショが鋭いクロスを送るも、これにマネがゴール前で合わせることができない。43分には右サイドのCKからゴール前でオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが打点の高いヘディングシュートで合わせるもグラントの正面に遭う。

 前半に攻勢を強めながらも勝ち越しゴールを奪えず、1-1で後半へ折り返したリバプールは、サラーに替わってスイス代表FWジェルダン・シャチリが投入される。また前半でゴールを奪っていたマネも後半はピッチに姿を見せていない。

 後半最初に決定機を迎えたのはユナイテッドだった。61分、ユナイテッドは右サイドでFKを獲得すると、ペナルティエリア内でアレクシス・サンチェスが合わせるも枠を捉えることができない。

 その直後の65分、リバプールはペナルティエリア内でユナイテッドDFを背負いながらボールをキープ。後ろから走りこんできたFWダニエル・スターリッジにバックパスを出し、同選手がこれをダイレクトで右脚を振り抜くと、このシュートがゴールポストに当たった後にネットを揺らした。

 勝ち越しに成功したリバプールはさらに72分、DFアンドリュー・ロバートソンがペナルティエリア内で倒されこの試合2度目のPKを獲得すると、これをFWセイ・オジョが確実に沈めた。

 リードを2点に広げられたユナイテッドは75分、ショートカウンターからアレクシス・サンチェスがリバプールDF2枚を背負いながらゴール前に迫りシュートを放ったものの、GKクィービーン・ケレハーに阻まれる。

 すると82分、リバプールはペナルティエリア内の左サイド深い位置からの浮き球にシャチリがオーバーヘッドで合わせる、鮮やかにネットを揺らした。結局試合はこのまま4-1で終了し、リバプールが勝利している。