ワールドカップ

W杯優勝を果たせなかったスーパースターたち

ロシアワールドカップも決勝トーナメント2日目を迎えた。アルゼンチン代表とポルトガル代表の敗北により、早くもサッカー界の二大スターであるリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが大会を去ることが決定した。そこで今回は先に挙げた両名と同じくサッカー界を牽引するスーパースターでありながら、キャリアを通してFIFAワールドカップ優勝を果たせなかった選手たちをご紹介したい。

ヨハン・クライフ

国籍:オランダ

リヌス・ミケルスが率いたオランダ代表で1974 FIFAワールドカップに参加。1次リーグを2勝1分で突破すると、2次リーグも3連勝。ブラジル戦では伝説的なジャンピングボレーシュートを決め、決勝進出に導いた。しかし、決勝戦でフランツ・ベッケンバウアーを擁する西ドイツに敗戦。準優勝に終わった。

ミシェル・プラティニ

国籍:フランス

1984年のUEFA欧州選手権でフランス代表に初の国際タイトルをもたらした国民的英雄だ。しかし、FIFAワールドカップでは印象的な活躍を見せられず。1978年、1982年、1986年の3大会に出場したが、1986年のベスト4が最高成績であった。

マルコ・ファン・バステン

国籍:オランダ

3度のバロンドール(1988年、1989年、1992年)とFIFA最優秀選手賞(1992年)を受賞したマルコ・ファン・バステン。1988年の欧州選手権では歴史上最も美しいとの呼び声高いダイレクトボレーを決めるなど優勝に貢献したが、FIFAワールドカップでは結果を残せず。1986年大会は出場できず、1990年はベスト16で敗退した。

ラウル・ゴンサレス

国籍:スペイン

1998年、2002年、2006年と3度のFIFAワールドカップに出場。しかし、1998年はグループリーグ敗退、2002年はベスト8、2006年はベスト16であった。2006年以降、ラウルは代表招集外となる。すると、スペイン代表は2008年にUEFA欧州選手権優勝、2010年FIFAワールドカップ優勝、2012年UEFA欧州選手権優勝と黄金時代を迎えた。

ロベルト・バッジョ

国籍:イタリア

1994年にバロンドールとFIFA世界年間最優秀選手を同時受賞したロベルト・バッジョだが、FIFAワールドカップ優勝は果たせなかった。1990年イタリア大会はバッジョが出場しなかった準決勝でアルゼンチンに敗戦。1994年アメリカ大会は決勝進出に大きく貢献。FIFAワールドカップ決勝史上初のPK戦で最終キッカーを務めるも、シュートはゴール左上に大きく外れ、優勝を逃した。1998年フランス大会は準々決勝フランス戦でPK戦の末敗北した(バッジョ自身は成功している)。

デビッド・ベッカム

国籍:イングランド

言わずと知れた世界的スーパースターのデビッド・ベッカムだが、FIFAワールドカップ優勝は果たせていない。初参戦となった1998年大会はベスト16、日本でベッカムフィーバーが巻き起こった2002年はベスト8、2006年はベスト8で敗れた。イングランド代表は1966年の優勝以来、ベスト8以上の成績を残せていない。

パオロ・マルディーニ

国籍:イタリア

FIFAワールドカップ4大会連続出場を果たし、1998年フランスW杯、2002年日韓W杯の2大会で主将を務めた。W杯最多フル出場試合数(23試合)、W杯最多出場時間(2217分)の世界記録保持者だが、悲願の優勝は果たせず。怪我に悩まされたことで2002年W杯を最後に代表引退。その後、2006年にイタリア代表はFIFAワールドカップ優勝を飾っている。

オリバー・カーン

国籍:ドイツ

1994年大会はボド・イルクナー、1998年大会はアンドレアス・ケプケの控えとして招集され出場はなかった。2002年大会はキャプテンとして決勝進出に貢献したが、決勝でブラジルに敗北。準優勝に終わった。2006年大会はイェンス・レーマンの控えとして参戦。3位決定戦のみ出場した。世界最優秀ゴールキーパーに3度選出された名選手だが、FIFAワールドカップに正ゴールキーパーとして臨んだのは2002年大会のみだ。

ジーコ

国籍:ブラジル

1978年、1982年、1986年の3大会に出場。1982年のスペイン大会ではソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾと共に「黄金のカルテット」を形成。2次リーグで敗退したものの、当時の魅力的なスタイルは「ブラジルサッカー史上最も優れたチーム」と称されている。1978年と1986年は不本意な結果のまま大会をさっており、キャリアを通して悲願のFIFAワールドカップ優勝は叶わなかった。

ガブリエル・バティストゥータ

国籍:アルゼンチン

リオネル・メッシに抜かれたが、アルゼンチン代表歴代2位となる54得点を記録。FIFAワールドカップでも通算12試合で10ゴールと驚異的な決定力を誇った。しかし、1994年大会はベスト16、1998年大会はベスト8、2002年大会はグループステージ敗退とチームを優勝に導く事は出来ず。