代表チーム スイス代表

“双頭ワシ”のポーズで物議を醸したスイス代表3選手の処分内容が決定

 スイス代表のMFグラニト・ジャカ、MFジェルダン・シャチリ、DFステファン・リヒトシュタイナーの3選手は、ゴール後に行った“双頭ワシ”のポーズによる処分を免れたようだ。26日にイギリス『BBC』など複数メディアが報じた。

 先日行われた、FIFAワールドカップ・ロシア大会のグループEの第2節、セルビア対スイスの一戦は1-2でスイスが勝利を収めた。この試合で同点ゴールを挙げたジャカと逆転弾を決めたシャチリ、そして主将を務めたリヒトシュタイナーの3選手は、ゴール後に胸の前で掌を交差させるポーズを取った(上画像参照)。

 ただ、このポーズが試合後に物議を醸し出した。理由は、そのポーズがアルバニアの国旗や国章に描かれている“双頭ワシ”を連想させるものであるのではないか、というものである。実は、ジャカとシャチリはユーゴスラビアにルーツを持っており、スイスに移ったという過去がある。

 FIFAはいかなる理由でも政治的言動を含む反スポーツ的行動を禁止しているため、このポーズがこのルールに抵触しているのではないかと言われており、出場停止などの処分が下される可能性があると見られていた。

 しかし、その囁かれていた処分は免れたようだ。ただ、ジャカとシャチリの両選手には1万スイスフラン(約111万円)、リヒトシュタイナーには5000スイスフラン(約56万円)の罰金が科せられたようだ。