代表チーム メキシコ代表

DR.TRIBE【試合診断書】W杯グループステージ 韓国対メキシコ

大会:ロシアワールドカップ
カード:韓国対メキシコ
スコア:1-2
韓国担当:ペペ土屋( @PPDOLPHINS
メキシコ担当:菊池大将(@yukkenokonoko
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審


韓国MOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ソン・フンミン

孤軍奮闘の働きで韓国の攻撃を牽引した。最後に決め強烈なミドルシュートは彼のクオリティを示すものであり、ワンチャンスで決めきれるだけの力があることを大舞台でも証明。アジアナンバーワンの選手だ。


韓国THW(ザ・ハード・ワーカー):キ・ソンヨン

韓国代表の中盤を支える柱として戦い続けた。守備では鋭い予測でセンターバックを助けながら、攻撃ではビルドアップを中心に、機を見てゴール前まで飛び出してシュートを放った。


韓国MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):チャン・ヒョンス

非常にもったいないハンドでPKを献上。後がない状態だっただけに避けなければいけないミスだった。2失点目のシーンは難しい対応になったものの簡単に身体を投げ出してしまった。


メキシコMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ハビエル・エルナンデス

カウンターから見事な発想で決勝点を奪取。ポストプレーの質も高く、韓国にとって厄介な選手の1人だった。守備面での貢献もすさまじく、試合終了の笛が吹き終わるまで足が止まることはなかった。


メキシコTHW(ザ・ハード・ワーカー):カルロス・サルセド

多くの選手がハード・ワーカーであったことは間違いないが、サルセドはその中でも突出した活躍を見せた。ソン・フンミンなど数多くのシュートを体を張ってブロック。サイドの選手が突破された際にも、集中力の高いカバーリングでゴールを許さなかった。


メキシコMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):対象者なし


韓国監督:シン・テヨン

決勝トーナメント進出は絶望的な状態になった。ドイツを破っているメキシコを相手に4-4-2気味の守備ブロックを形成して、攻撃は完全にソン・フンミンとファン・ヒチャンの単独突破に依存。守備面でもキ・ソンヨンのタレントに依存する部分が大きく、チームとしてのクオリティを欠いていた。前線の選手の並びを変える程度しか戦術的な変更を行わず、反対に柔軟に選手の並びを含めた戦術変更を行ってくるメキシコに対して、なす術がなかった。日本と同じように、組織力を強みとしていたアジアの国の強みが疑われる試合となった。


メキシコ監督:フアン・カルロス・オソリオ

トランジション(切り替え)の早さを武器に迫ってきた韓国に対して、その上を行くトランジションで主導権を渡さなかった。4バックと3バックをアルバレスやエレーラの位置で使い分け、数的優位を作りながらビルドアップ。中盤のスピード感と敵にックで、数的同数になっても個のクオリティで上回った。崩し切る手立てを持たない韓国に対して、引いて守る際には無理をせず封殺。ソン・フンミンのスーパーゴール以外はシャットアウトした。マルケスにミスがあったが、ベテランの投入で試合終盤のメキシコはより落ち着てプレー。試合を終わらせた。


主審:ミロラド・マジッチ

テンションの高い入りとなった試合を正確に裁き、不必要なカードを出さずに試合をコントロール。質の高いレフェリングでクオリティの高さを見せた。