ワールドカップ

日本代表に敗れたペケルマン監督「日本は自信を持っていた」

ロシアワールドカップ・グループH第1戦日本代表対コロンビア代表が19日に行われ、日本代表が2-1と勝利を飾った。コロンビア代表のホセ・ペケルマン監督が試合後に残したコメントをご紹介する。
(取材:河治良幸 文:編集部)


今日の試合をどう分析するか。最初の数分が鍵だったと思うが。

その通りだと思う。11対11で戦うはずが、最初の3分で重要な選手を失った。それでも前半は頑張って生き残ることができた。そして、1人少なかったにも関わらず1-1にした。しかし後半に入って、日本は自分のスタイルで上手くプレーをし、チャンスを掴んだ。


今後、どうチームを指揮するのか。もはや間違いは許されないが。

まったく違う結果を予想していたし、勝利を期待していた。しかしプラスの要素があるとすれば、チームは重要な選手を失った後に何とか同点にすることができたということだ。それができたということは、次の試合で勝てるのではないかと思う。次の2試合では、今日の敗戦を相殺したい。


後半にハメス・ロドリゲスとカルロス・バッカを入れたが、1人少ないということで守備を固めたりドローを狙うということは考えていなかったのか?

私が投入した選手を見れば、守ろうとしていなかったことが理解できると思う。サイドからのプレーも増やして、なるべく前にボールを回すことで、日本をもっと苦しめたかった。しかし、それは上手くいかなかった。我々は守備をするのではなく、ゴールを決めてポゼッションを高めたいと思った。日本はディフェンスでひとり多く、ポゼッションで上回っていた。我々は攻撃を仕掛けるため、ハメスとバッカを起用した。キンテーロが前半で疲れてしまい、後半は体力がもたなかったのでハメスを入れた。


ハメスとバッカの交代だが、どんなことを求めていたのか。

日本が得点をしたあとも、コロンビアにはチャンスがあった。しかし10人しかいなかったので、中盤、ディフェンスでも1人少なかった。(最初に)バリオスを入れることで、組織力を高めたかった。そして攻撃力を高めることで、プレーメイクをしたかった。これにより1-1にすることができた。10人しかいなかったが、我々は最善を尽くした。そこの部分は間違いなかった。1人少なくてチャンスを作れなかった。フレッシュな選手を入れたがポゼッションを高めることはできなかった。


3月のフランス戦では0−2から逆転したが、そこまでのアグレッシブさが今日は出なかった。フィジカルコンディションに問題があったのか? それと個人に頼って連携が足りないように感じたが。

フランス戦は関係ない。試合も状況も違っていた。あの時はチームは強く、実際に逆転することができた。今回はまったく状況が違った。選手は頑張った。1人少ないなか、なかなかできない努力をした。同じだけの面積を1人少ない状況でカバーするのは、技術的に優れた選手でもなかなかできなかった。キンテーロは、前半はコンディションもよく、たくさんのチャンスを作ってくれた。しかし後半には、少し疲れてしまったのかもしれない。それから攻撃に関して、我々はポゼッションが低かった。いつもより疲労していたことが原因だったと思う。上手くセットアップできなかった。だからハメスを入れたし、彼はいくつか重要な仕事をしてくれたが、なかなか大変な状況だった。日本は自信を持っていたので(挽回するのは)難しかった。