代表チーム エジプト代表

アザールら躍動のベルギー、サラー欠くエジプトに3発快勝でW杯へ弾み

 ベルギー代表は日本時間7日未明、ホームのヘイゼル・スタジアムでエジプト代表と対戦し、3-0と勝利を飾った。

 タレント揃いのチームを指揮するロベルト・マルティネス監督は日本時間3日未明に行われたポルトガル戦と同様に3バックのシステムを採用。中盤2センターには天津権健のMFアクセス・ビツェルとマンチェスター・シティのMFケビン・デ・ブライネを配すると、前線では1トップにマンチェスター・ユナイテッドのFWロメロ・ルカク、そしてその背後にはチェルシーのFWエデン・アザールとナポリのFWドリス・メルテンスの2選手を起用する。

 対するエジプトはエースであるリバプールのFWモハメド・サラーがチャンピオンズリーグ(CL)決勝・レアル・マドリード戦で抱えた負傷により、この一戦ではメンバーに名を連ねていない。

 ベルギーは開始直後からアザールが得意のドリブルで中央から持ちあがろうとしたり、デ・ブライネのバイタルエリアやペナルティエリア内でのボールタッチによりエジプトゴールに迫ると13分、カウンターの局面でドリブルで持ち上がったアザールからのパスをデ・ブライネがペナルティエリア内でワンタッチではたき、これを受けたアザールがメルテンスにボールを預けると、そのメルテンスがダイレクトでシュートを放つ。ただこれはエジプトのGKエサム・エル=ハダリの好セーブに遭い、先制点とはならない。

 しかし26分、アザールがエジプトDF2枚を引き付けた状態でペナルティエリア手前から強烈なグラウンダーシュートを放ち、エサム・エル=ハダリがこれを弾くと、こぼれ球にいち早くルカクが詰めて押し込み、ベルギーが先制点を奪う。

 その後もアザールのドリブル突破を起点に多くの決定機を作るベルギーは38分、エジプトのビルドアップのシーンにおいて、左サイドから大連一方のMFヤニック・カラスコがボールホルダーにプレッシャーをかけ、そのままボールを奪う。ボックス内に入ってきたアザールにマイナス気味のグラウンダーパスを送ると、アザールが左脚からダイレクトでシュートを放ち、鮮やかにネットを揺らす。

 前半のうちに追加点を挙げることに成功したベルギーは前半を2-0で折り返すと、後半は最終ラインの裏のスペースを突かれるなど、エジプトにチャンスを許すシーンが多く見られるも、68分には右サイドのクロスをファーサイドで受けたカラスコがエジプトDFの隙間を縫う強烈なシュートを放ち、再びエジプトゴールを脅かす。

 77分にはカウンターの局面においてサイドから中央に切れ込んでドリブル突破を図ろうとしたデ・ブライネが倒され、FKを獲得。これをデ・ブライネ自らが蹴るも、これはエサム・エル=ハダリの正面に遭う。

 スコアこそ動かないものの終盤まで攻勢を緩めない姿勢を貫いていたベルギーは後半アディショナルタイムの90+2分、左サイドからペナルティエリア内にボルシア・ドルトムントのFWミシー・バチュアイがドリブルで切れ込むと、エサム・エル=ハダリが前に出てきた動きを見て、ボックス内に入りこんできたユナイテッドのMFマルアン・フェライニにパスを出すと、これをフェライニが落ち着いて流し込み、3点目を奪う。

 結局試合は3-0で終了し、ベルギーがワールドカップ・ロシア大会に向けて大きな弾みをつけた。一方、エジプトはこの一戦で無得点に終わっただけにサラーの復帰が待たれる。