ワールドカップ

ドーピング問題に揺れたペルー代表主将、ロシアW杯出場可能に

 ペルー代表の主将を務めるパオロ・ゲレーロは、一転してロシアW杯に出場できるようになったようだ。1日にイギリス『BBC』が伝えた。

 いよいよ今月にロシアで開幕を控えるワールドカップ。4年に1度の祭典の始まりが、日に日に近づいてきている。

 各国がロシアW杯に臨む23人を次々と発表している中、1ヶ国のみ問題に揺れている国があった。それは、大陸間プレーオフを勝ち抜き、最後の1枠を獲得したペルーである。

 どのような問題にさらされていたのかというと、同国代表の主将を務めるパオロ・ゲレーロがドーピング検査の結果、陽性反応が出たことで出場停止処分を受けていたということである。もともとFIFAが同選手に課していていた処分ではギリギリW杯には間に合う計算だったが、先日スポーツ仲裁裁判所(CAS)が処分期間の延長を発表したことによりW杯出場の夢が途絶えていた。

 しかし、なんと一転してゲレーロは夢の祭典に参加できることが決定した。CASが処分期間延長を発表した後、同じグループで対戦するフランス、オーストラリア、デンマークのキャプテンがFIFAに同選手の処分撤回を求める文書を提出した結果、それが受理された形となったようだ。

 1982年大会以来、実に36年ぶりの本大会出場したペルーにとって、国の英雄がチームに帯同できることになったことは願っても無いニュースとなっただろう。