代表チーム ブンデスリーガ

ドルトムント香川真司、約3カ月ぶりとなる後半途中出場果たす

 ボルシア・ドルトムントの日本代表は日本時間12日晩に行われるブンデスリーガ最終節・ホッフェンハイム戦で後半途中からピッチに立ち、約3カ月ぶりとなる戦線復帰を果たした。

 来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権を自力でつかむためにもこの大一番で負けられないドルトムントは香川やドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ、そして香川と同じく負傷明けのMFゴンサロ・カストロがベンチにスタンバイさせた。しかしドルトムントは立ち上がりからホームのホッフェンハイムに数度の決定機を作られると28分、ビルドアップの局面においてスイス代表GKロマン・ビュルキからのパスがずれたところをクロアチア代表FWアンドレイ・クラマリッチがボール奪取。そのまま右脚から放たれたシュートがゴール左隅を揺らし、ホッフェンハイムが先制する。

 その後もホッフェンハイムはドルトムントゴールに迫るシーンを多く作り出す。一方ドルトムントはカウンターの局面でFWアンドレ・シュールレがGKオリバー・バウマンと1対1のシーンを迎えるもののネットを揺らすことができず、結局0-1で後半へ折り返す。

 その後半もホッフェンハイムがペースを握る試合展開となるもドルトムントは58分、左サイドでFWマルコ・ロイスからのパスを受けたDFラファエル・ゲレイロが細かいボールタッチからペナルティエリア内のわずかなスペースを狙っていたロイスに再びパスを出し、ロイスが倒れこみながらもそのまま右脚でシュートすると、バウマンの左脇を突く形でゴールマウスに吸い込まれ同点に追いつく。

 しかしその同点の喜びも束の間だった。直後の63分、ホッフェンハイムがバイタルエリアでパスをつなぐと最後はフリーでパスを受けたハンガリー代表FWアダム・シャライがループシュートで落ち着いて決め、勝ち越しに成功。さらに73分にもホッフェンハイムはチェコ代表DFパベル・カデジャーベクがネットを揺らし、ドルトムントを突き放す。ドルトムントは直後の75分に香川をピッチに送り込んで反撃を試みるも2点差が重くのしかかったこともあり、このまま1-3で試合を終えた。

 なおドルトムントやホッフェンハイムと同様に来季CL出場権争いを繰り広げていたバイヤー・レバークーゼンはハノーファー96に勝利したため、3チームが勝ち点55で並ぶ形となったものの、得失点差によりドルトムントは3位でフィニッシュ。敗れはしたものの来季の欧州最高峰への切符を手に入れてシーズンを終えることに成功した。