セリエA ラツィオ

ローマ勢とインテルによる来季CL出場「2」枠を巡る攻防の行方は?

今季もゴールを量産するインテルのマウロ・イカルディ  写真提供:GettyImages

“デルビー・ディ・イタリア”での惜敗後に試される真価

 日本時間29日未明、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァに詰めかけた78328人のうち、大部分を占めるインテリスタはこの“デルビー・ディ・イタリア”で試合終了間際に想像を絶する光景を目にすることを予想だにしていなかったことだろう。前半早々の退場者により70分以上に渡って数的不利を強いられたネラッズーリだったが、後半にホームでの地力を見せ逆転に成功。誰もが3ポイント獲得を確信したその瞬間、ビアンコネーロはわずか2分で試合をひっくり返し、カルチョの劇場で繰り広げられた激闘に終止符を打った。

 イタリア王者を目前に“失意”を味わったインテルであるが、終了間際まで優位に試合を進めていただけにクラブを率いるルチアーノ・スパレッティも試合後のインタビューで落胆を隠せずにはいられなかったようだ。

 それでも2011/12シーズンぶりに欧州の舞台へ立つべく、何としても前を見据えるインテルは第36節でウディネーゼを一歩も寄せ付けず、圧倒的な戦力差を見せつけ完勝している。ただ2月以降から泥沼の11連敗を喫し、ベネベント戦でも連敗ストップとはいえ2ポイントを落とす形で試合を終えていたウディネーゼのチーム状況を考慮すると、今節のサッスオーロ戦が“デルビー・ディ・イタリア”からの反発力を示す舞台となるかもしれない。さらに最終節では前述したように、ラツィオとの直接対決が控えている。

今冬にバルセロナから加入したラフィーニャ  写真提供:GettyImages

 ただチーム全体にコンディションは良好であることに疑いはなさそうだ。特に前線は今冬にバルセロナからレンタルで加入したMFラフィーニャの存在が大きい。長らく悩まされていた怪我から解放され、インテル加入後は10試合に先発出場。名将スパレッティから早くも絶大な信頼を得るとトレクァルティスタ(トップ下)のポジションにはまり、サイドを主戦場とするクロアチア代表MFイバン・ペリシッチやイタリア代表MFアントニオ・カンドレーバとの関係性にも特に問題を抱えていないようだ。

 そして今季もチームをけん引するアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディは先日、ホセ・サンパオリ代表監督から事実上の“ロシアW杯メンバー外”を告げられたにも関わらず、ここ4戦連続でネットを揺らすなど、今季セリエA得点王への視界は良好そのものだ。イタリア主要メディアの予想では、最終節のインテルとラツィオの直接対決で全てが決まるという見方が大半を占めているが、チーム全体のコンディション面で比較するとインテルがやや優位に立っているかもしれない。
 

著者:津田翔汰

フットボールトライブ編集部。Calcio,Bianconeroをこよなく愛する若武者

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