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元悪童バロテッリ、“恩師”の伊代表監督就任による再招集へ期待抱く

 ニースの元イタリア代表FWマリオ・バロテッリはやはり代表復帰を熱望しているようだ。11日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』やフランス・ニースの地元メディア『Nice-Matin』がこれを伝えている。

 今季終了後にニースとの契約が切れるバロテッリの去就を巡っては、昨年12月にニースのジャン=ピエール・リベール会長が高額年俸が必要であることから契約更新が難しいことを示唆するコメントを出すなど、以前から今夏にクラブを去る可能性が高いと伝えられていた。

 そして同選手も「僕はイタリアへ戻りたい。たくさんのクラブが僕に興味を持ってくれている。ミランはそうではないけれど。僕がミランへ復帰するチャンスはないんだ。まだはっきりとはわからないけれど、ニースにはほぼ間違いなく残らないだろうね。フランスでキャリア最高の時を過ごしているとしても、おそらく今季が最後になる」と語っており、イタリア復帰を熱望しているようだ。

 またバロテッリはこれに加え、イタリア代表への再招集にも期待感を抱いている模様。現在空席となっているイタリア代表監督を巡っては、元バイエルン・ミュンヘン指揮官で数多くのタイトルを手中に収めているカルロ・アンチェロッティ氏と現在ゼニト・サンクトペテルブルク監督を務めているロベルト・マンチーニ氏の2人に絞られていたものの、アンチェロッティ氏がイタリアサッカー連盟(FIGC)に対して断りの連絡を入れ、マンチーニ氏とFIGCが代表指揮官就任で合意に達したと伝えられている。

 そのマンチーニ氏にはかつてインテルやマンチェスター・シティでバロテッリに対してピッチ内での言動について改めるよう指導に当たっていた過去があることから、バロテッリは同氏の代表監督就任を望むとともに代表復帰への可能性を見出しているものとみられる。

 なお新指揮官のもとでのイタリア代表は日本時間6月2日未明にフランス代表とニースの本拠地・アリアンツ・リベエラで親善試合を行うことが決定している。もしバロテッリがこの一戦に出場するとなると、ニースのファンに最後の別れを告げる絶好の機会となることは間違いなさそうだ。