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Dr.TRIBE【試合診断書】リーグ・アン第36節 アミアン対パリ・サンジェルマン

大会:リーグ・アン
カード:アミアン対パリ・サンジェルマン
スコア:2-2
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審

PSG MOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):チアゴ・モッタ

中盤の底で試合を支配した。ボール回しの中心としてだけではなく、ボール奪取の場面で大きく貢献。また、ビルドアップ時にもボールサイドに寄って的確なサポートでチームメイトを助けた。多くのインターセプトを披露し、2得点目のアシストも記録した。

PSG THW(ザ・ハード・ワーカー):トーマス・ムニエ

ニュートラルなボールを多く回収し、チームの攻撃につなげた。空中戦でも強さを発揮したことで、サイドで起点を作らせず。順当にいけば4アシストは記録したであろう正確なグラウンダーのクロスも光ったが、チームメイトが外し続けたことで幻となった。

PSG MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):プレスネル・キンベンペ

2失点ともに、直接的に絡んでしまった。特に1失点目は人に食いつき気味なところを狙われ、釣りだされたスペースを使われるなど、チアゴ・シウバではしないであろう単純なミスだった。

PSG監督:ウナイ・エメリ

守備時は5-4-1、若しくは4-1-4-1のブロックを組んでいたが、コンパクトネスを高めていたこともあり、サイドのスペースは自由にさせていた。ビルドアップ時は両CBを開かせて、アミアンのプレスに対してほぼ数的同数で対処。サイドに誘導されながらも、モッタのサポートなどにより攻撃まで持って行った。前線3枚は流動的で、パストーレとディ・マリアを同サイドに置くことで、数的優位を生み先制点につなげている。後半は2トップ気味に選手を配置し、クロスとハーフスペースからの攻撃中心に。数多くの決定機があったが、選手が決めきれず、クルザワのサイドから失点してしまった。

アミアン監督:クリストフ・ペリシエ

試合を通してPSGの最終ラインの裏のスペースは狙い続けた。ビルドアップ時から積極的にプレスを仕掛け、サイドへ誘導。誘導後のプレスの質が低く、カバーニまで繋がれる場面も多かったが、狙いとしては悪くないだろう。2ボランチと2CBで中央を閉めていたが、1失点目はハーフスペースからの斜めのパスに対応できず。2ライン間に簡単に侵入させすぎているように感じた。後半の頭に人に対して食いつき気味だったキンベンペを釣りだして同点に追いつくと、プレスの強度を上げて追加点を狙いに行く。2失点目を喫するものの、後半に入ってから戻りの遅かったクルザワのサイドから追加点を奪い、試合を振り出しに戻すことに成功した。

主審:ハキム・ベン・エル・ハディ

試合を通して、問題となるようなジャッジミスはなかった。

名前:菊池大将
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幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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