セリエA ナポリ

Dr.TRIBE【試合診断書】セリエA第34節 ユベントス対ナポリ

日本時間23日に行われたセリエA第34節 ユベントス対ナポリ。

今回は試合における両チームのマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両監督と主審についての分析、評価をする。

ユベントスMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ミラレム・ピアニッチ

この日のピアニッチは守備面での貢献度が高く、5つのインターセプトと2つのタックル成功を記録した。セットプレーのキッカーとしても何度もナポリゴールを脅かした。

ユベントスTHW(ザ・ハード・ワーカー):ブレーズ・マテュイディ

前半は左サイドを任され、後半はインサイドハーフにポジションを変えた。豊富な運動量でナポリの攻撃のリズムを断ち切った。

ユベントスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):パウロ・ディバラ

前半のみの出場に。彼がボールを持つことでユベントスがチャンスを作りだしていたことは事実だが、守備での貢献度の低さを考えると、それに見合う攻撃面での活躍がもっと必要だった。

ナポリMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):カリドゥ・クリバリ

大一番で大仕事をやってのけた。ユベントスの守備ブロックに対して、手詰まり感のあったチームを救う劇的ヘディング弾。日本代表がこの選手と戦うと思うと恐ろしい。

ナポリTHW(ザ・ハード・ワーカー):ホセ・カジェホン

クリバリへのアシストもさることながら、斜めの動きでフリーになると共に、味方選手へスペースやシュートコースを提供。試合終了時まで守備の手を緩めることもなかった。

ナポリMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ドリース・メルテンス

相変わらず、100%とは言えないパフォーマンス。スペースやシュートコースを作り出す動きは見せたが、個人としてはいまひとつだった。

ユベントス監督:マッシミリアーノ・アッレグリ

キエッリーニの負傷交代は想定外で、11分に1枚目の交代カードを切らざるを得ない状況はアンラッキーだった。序盤こそ攻める姿勢を見せたが、前半の中盤以降は少し低めに構えてナポリの攻撃を受け止める形を取った。それに伴って守備力の低いディバラに代えて後半からクアドラードを投入し、守備力を多少増しつつカウンターの切れ味は残す選択。中盤を3枚にしてナポリの中盤3枚を捕まえやすくしたことで、後半はナポリに攻撃のペースを掴ませなかったのはさすが。しかし極めてユベントスらしくない、最終盤での失点でライバルに勝ち点3を与えてしまった。

ナポリ監督:マウリツィオ・サッリ

立ち上がりからロングボールを入れて、フルコートプレス。自分たちの土俵にユベントスを引き込む意図が見えた。前線から4枚、若しくはそれ以上でプレスを嵌めに行き、ロングボールを蹴らせて回収という形はものになっていた。ユベントスが重心を下げてからは、自分たちの距離感でプレー。バランスを崩さないギリギリのところで試合を運べた。ディバラが下がってからは、ジョルジーニョがフリーになり、よりボールを持つ時間帯が増えたが、ユベントスのソリッドな守備ブロックに手詰まり状態に。クリバリのヘディングに救われた。

主審:ジャンルカ・ロッキ

試合を通して、問題になりそうなミスジャッジは無かった。しかし、73分のカジェホンが抜け出した場面のオフサイドの判定はミスジャッジだろう。それでも、セリエAのタイトル争いを占う重要な試合をしっかりと裁いた。


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