セリエA ラツィオ

Dr.TRIBE【試合診断書】セリエA第32節 ラツィオ対ローマ

日本時間16日に行われたセリエA第32節、ラツィオ対ローマ。

今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハード・ワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、監督と主審についての分析、評価をする。

ラツィオMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし

ラツィオTHW(ザ・ハード・ワーカー):マルコ・パローロ

試合終盤まで運動量を落とさず、チームのために走り続けた。2列目からの飛び出しを狙い続け、守備面でも効果的にプレスをかけた。

ラツィオMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):チーロ・インモービレ

DFラインの背後を狙っていたが、ローマDF陣との駆け引きに負け続けた。シュートまでいく機会も少なく、周囲の選手を使う上手さも鳴りを潜めた。

ローマMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):コスタス・マノラス

3バックの中央で守備を引き締めた。スピードを活かしたカバーリングや決定的なシュートブロックも。負傷交代するまで安定したパフォーマンスを披露した。

ローマTHW(ザ・ハード・ワーカー):ブルーノ・ペレス

守備には不安を抱えたが、右サイドからの突破で何度もチャンスメイク。前半唯一の攻め手となり、ポスト直撃のシュートも放った。

ローマMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):パトリック・シック

ラツィオの組織的な守備に苦しんだ。途中交代したジェンギズ・ウンデルの方が輝きを放っている。

ラツィオ監督:シモーネ・インザーギ

試合の入りから、高いインテンシティでローマに圧力をかけ3バックの脆弱な部分を突いた。ローマが主導権を握り、サイドからの圧力を高めてきた場面ではルカクを投入し対応。体力的にカウンターに限界が来ていたタイミングでアルベルトを投入。サビッチをより高い位置でプレーさせることに成功させ、結果的に選手の負担を減らした。

ローマ監督:エウゼビオ・ディ・フランチェスコ

3バックでブルーノ・ペレスの攻撃力を活かしたが、逆に言えばブルーノ・ペレス以外の攻め筋が見えなかった。ジェコが下がってボールを受けた際に、ナインゴランとシックが脅威になれなかったことが主な要因だろう。途中交代のユンデル、フロレンツィ、エル・シャーラウィは与えられた役割を完遂している。

主審:パウロ・シルビオ・マッツォレーニ

カードが多くなってしまったのはローマダービーという試合の性質上仕方ないだろう。コーナーキックをゴールキックと判定するなど、細かい部分でミスはあったが、粗探しになるだろう。