ラ・リーガ レアル・マドリード

ジダンは本当に選手の扱いがうまい監督なのか?気になる控え選手との溝

 就任からたった2年間で8つのトロフィー。ジネディーヌ・ジダンはなぜこのような成功を手にできたのだろうか。

 一般的な評価は、フランス人指揮官はレアル・マドリードの才能溢れるスターたちのエゴをコントロールしポテンシャルを最大限に引き出す、選手から信頼された監督であるというものだ。元銀河系軍団の一員として、彼は選手の立場からエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウのロッカールームでのプレッシャーを誰よりも理解している。しかしジダンは、本当に選手の扱いがうまい監督と言えるのだろうか。

 45歳の指揮官はクリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ギャレス・ベイルやセルヒオ・ラモスといったレアル・マドリードの最も重要な選手が直面するプレッシャーを理解する一方で、チームの脇役たちとは距離があるように見える。それは当然かもしれない。現役時代、レアル・マドリードはスーパースターと若手選手の2つのグループに分かれていた。前者は「ジダンたち」、後者は下部組織出身のフランシスコ・パボンにちなんで「パボンたち」と呼ばれていた。フロレンティーノ・ペレス会長の計画は長期的にはうまく行かず、その一因はチーム内の不和だった。選手たちは一致団結することなく、グループに分かれてしまっていた。

Previous
ページ 1 / 3