選手の動きから流動性を見てみよう。例えば、エジルとウィルシャーのポジションチェンジだ。ジャカもエルネニーより高いポジションを取り、頻繁にペナルティーエリアに侵入する。このアプローチはムヒタリアンの才能を最大限に引き出し、彼がいることで以前よりも効果的になる。
アーセナルはエジルとウィルシャーが狭いスペースでもボールをキープできることで、相手のブロックをボールのあるサイドへ引き付けることができる。これによりムヒタリアンには1人しかマークが付かず、得意のロングボールで素早いサイドチェンジが可能なジャカも生きるだろう。
ムヒタリアンは1対1で簡単に相手を抜くことができ、そうしたシチュエーションは別の選手がペナルティーエリアに侵入するチャンスを作り出す。一方のサイドに選手を集めスペースのある逆サイドに展開するこのアプローチは、スペイン語で「フエゴ・デ・ポジシオン」と呼ばれる。
4-3-2-1以外では、ムヒタリアンはストライカーの背後でもプレーできる。むしろそれこそが彼のベストポジションだ。多くのスペースがあり、それを自由に活用できる。
彼のボールを長く持つ傾向、パスのビジョン、ロングシュート能力は10番のポジションで最大限に発揮される。ムヒタリアンがこのポジションでプレーするために犠牲になるのが誰なのかは、明らかだろう。
そう、メスト・エジルだ。しかしクリスタル・パレス戦を注意深く見ると、エジルはストライカーの背後でプレーしていなかった。彼はジャカとウィルシャーより低い位置で、ディフェンダーからのボールを受けていた。エジルは世界最高の10番の一人だが、監督からの正しい指示さえあればより低い位置やサイドでも同様のクオリティを見せられるのだ。

エジルだけでなはい。ウィルシャーとラムジーといったアーセナルの他のセンターハーフも、サイドでプレーできる。ラムジーは実際に中盤のワイドで流れるようにプレーしていたことがある。クリスタル・パレス戦と同じように、各選手が連携し素早いワンツー、ボックスに侵入する3人目の動きを使ってプレーするのであれば、ウィルシャーをサイドに置くのも有効だ。
この戦い方では、ムヒタリアンの加入によりベンゲルは多くの選択肢を手にすることになる。
ムヒタリアンはチームプレーヤーであり、ジョゼ・モウリーニョは正しく使いこなせなかった。ベンゲルの仕事は簡単ではないが、うまく起用されればムヒタリアンはアーセナルに素晴らしい成果をもたらすだろう。
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