ラ・リーガ バルセロナ

不調が続くレアル、同クラブの伝説的DFがジダン監督を擁護

 昨シーズン王者のレアル・マドリードは不調が続く。宿敵バルセロナに勝ち点で大きく離され現在4位に位置している。そのことも合ってジネディーヌ・ジダン監督に対しての非難、そして解任要望まで一部ファンから出てきている。しかしこの状況、そしてジダン監督をあるマドリードOBが擁護している。11日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 元スペイン代表DFで過去にレアル・マドリード主将だったフェルナンド・イエロ氏は現在スペインサッカー連盟のスポーツディレクターを務める。現役時代は数々のタイトルを獲得した同氏は日韓W杯で2得点をあげたこともあり日本での知名度も高いのではないだろうか。

 同氏はレアル・マドリードには1989年から2003年までの長期間所属し、クラブへの愛情も強い。それゆえに不甲斐ない現況に怒りを覚えるように思われるが、同氏はジダン監督そしてチームを擁護する。

「私たちは賢明にならなくてはいけない。今の監督そしてほとんど全ての選手がここ2年間で8つものタイトルを獲得したメンバーなんだ」

 そしてジダン監督が現役時代マドリードに所属していたときのキャプテンでもあった同氏は、ファンがクラブに何を求めているのかわかっている。それは勝ち続けるということだ。そしてその難しさを自身で体験したゆえに同氏は彼らを擁護するのだ。

「確かに“レアル・マドリード”というのは全ての試合に勝利することを意味している。2位では意味がないんだ。ただ私たちは落ち着いて良識をもたなくてはいけない」

「“常勝軍団”が負けているからといって彼(ジダン監督)を解任しなくちゃいけない正当な理由にはならないんだ」