高校サッカー

前橋育英は2年連続ベスト4達成。去年の5失点を喫した屈辱を晴らす「育英は日本一に対して一番強い気持ちを持っている」

 第96回全国高校サッカー選手権準々決勝が5日に行われ、米子北高等学校(鳥取)と前橋育英高等学校(群馬)の試合が駒沢陸上競技場で行われた。試合は3-0のリードを前橋育英が保ったまま終了。昨年に続きベスト4進出を決めた。米子北は敗れたものの、鳥取県勢では25年ぶりの準々決勝進出と躍進を見せた。
 
 負けた米子北高校の山田監督は「完敗だと思います。隙がなく本当に何も出来ませんでした」と振り返り最終ラインを率いた主将のDF三原貫汰も「相手は体力が全然落ちなくて、最後まで堅い守備だった。攻めるチャンスも少しあったけど全然崩せなかった」と振り返った。 

 そんな前橋育英高校は昨年決勝で青森山田高校に5失点で大敗。この経験が今の育英の原動力になっている。本日の試合で2点目を決めた榎本樹は「去年は応援席で見ていました。応援してても悔しくて借りを返したいと思っています」と語った。また、CBを務めた角田涼太朗は「5失点はなかなかしないことだと思います。だけど育英は日本一に対して一番強い気持ちで挑んでいるので」と強い気持ちを聞かせてくれた。背番号10番の飯島陸も「選手権の借りは選手権で返さないと」と今大会への思い語ってくれた。

 対戦相手の上田西について角田は「1年間横の関係を大切にしてきた4人いるので1人のミスをみんなでカバーできる様に声を掛け合っていきたいです。今日の内容には満足していないので改善できるところは改善して臨みたいです」とセットプレーでの得点が多い上田西を警戒していた。