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上田西キャプテン大久保がチームを鼓舞「自分達のサッカーをしようと声をかけた」

 第96回全国高校サッカー選手権大会っ準々決勝第1試合明秀学園日立高等学校(茨城)対上田西高等学校(長野)が5日に駒沢陸上競技場で行われた。試合は3-2で上田西が勝利し長野県勢初の快挙となった。

 その試合後キャプテンを務めるDFの大久保龍成は「苦しい展開になったが勝ててよかったです」と試合を振り返り「長野県代表がここまで来るとは思ってなかったと思います」と語った。また、前の試合5-0で完勝しチームに気のゆるみがあったことを認めたがチームのキャプテンとして「もう一度気を引き締めて自分達のサッカーをしよう」と声をかけたそうだ。さらに「次は埼玉スタジアムという、すばらしい場所でプレーできる。また、緩めずに気を引き締めていきたいです」と話した。

 この試合の決勝点となった田辺は「ボールが自分の目の前に転がって来たので決められてよかった。どのチームも強いが上田西らしく頑張ります」と語った。

 上田西のキープレイヤーとなっているロングスロー田嶌は今日もゴールを演出。白尾監督が「相手をビビらせようかなと思い前半に投入しました」と監督の期待通りの働きを見せた。そんな、田嶌は「中学の時からロングスローを投げていました。低くて速いボールだけではなく、高くふわっと上げたボールを投げ分けることが出来ます。どっちを投げるかは仲間と相談して決めます」とロングスローを投げ分けてることを語ってくれた。
 途中出場で存在感を放つ田嶌は、春の選手権予選決勝までスタメンで起用されていた。「スタメンから外れて悔しいものがあります。自分としては最初からプレーしたいですが、チームのために与えられた時間で得点やアシストといった結果を残そうと試合に臨んでいます」と悔しさをバネにプレーしてるようだ。また、今大会無得点について「シュートが打てていないので、積極的にシュートを打ちに行きたいです。駒沢では取れませんでしたが、埼スタで取れれば最高です」と話してくれた。

 準決勝は明日6日埼玉スタジアムで前橋育英と対戦。取材中よく聞こえてきた上田らしさ、魅せるサッカーではなく勝つサッカーで初の決勝の舞台を目指す。