ラ・リーガ セリエA

黄金期をも超えたジダン・レアルの偉業。勝負をわけた“技術”と“精神”2つの差

俳優アル・パチーノの言葉

またしてもCL優勝を逃したジャンルイジ・ブッフォン 写真提供:Getty Images

 私がCL決勝を前に執筆した展望(コラム:レアル対ユーベは歴史と伝統の象徴。鍵を握るのは“重圧”への対処)にて紹介した俳優アル・パチーノの言葉は覚えているだろうか。そう。ユベントスは重圧に押しつぶされたのだ。ビアンコネーロの選手たちの目に灯った火は90分間のプレッシャーに耐えられなかった。

 MFミラレム・ピアニッチがミドルシュートを放ったスタートダッシュは、GKナバスのファインプレーで台無しにされた。ユベントスの序盤のハイペースは、私には早めにゴールを決め逃げ切る戦略をとっているように見えた。今季のユベントスはこれまでのCLで同様の戦い方を実践している。そして、後半はエレルギー切れだった。マドリードは中盤をコントロールし、ユベはピッチから消えた。FWマリオ・マンジュキッチだけは一人気を吐いたが、1-2となってからはサイドに追いやられていた。彼の身長をエリア内で活用することができていたら、ユベントスは逆転する方法を見出していたかもしれない

 ユベントスはこれまでのCLでの不運を吹き飛ばせるかと思われていたが、“呪い”は続く。これで21年間でCL決勝5連敗だ。

 さらに主将GKジャンルイジ・ブッフォンは、今季のCLで決勝までの全12試合より、決勝の70分間の方が多く失点している。準決勝までは、たった3失点だけで勝ち進んできた。その全てがセットプレーから生まれたものだが、決勝では全てのゴールがプレーの中から生まれた。文字通りユベントスの守備は決壊したのだ。

 最後に決勝の勝負を決定づけた素晴らしいクリスティアーノ・ロナウドに対して一言。

 彼は現代のCL決勝において3試合でゴールを記録した唯一の選手だ。準々決勝から決勝まで10得点点、CLとリーガを合わせた終盤10公式戦試合で16ゴール…。

 C・ロナウドは最強だ。リオネル・メッシとの永遠の勝負に新たなページが作られたといえるだろう。マドリードがしばらくの間ビッグイヤーを祝う間に、ユベントスは来季のCL制覇に向かって計画を立て始めるだろう。ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長は「我々はより狡猾さを持ちながら続けていく」と語ったが、これが本当に歩むべき道なのだろうか。

 ジネディーヌ・ジダン監督が率いるレアル・マドリードが証明したことは以下であろう。

「チャンピオンズリーグを優勝するために最も重要なことは選手とチームのクオリティの高さである」

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