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戦術家の血。プレミアリーグを制した4人のイタリア人監督

1.アントニオ・コンテ

クラブ:チェルシー
シーズン:2016/2017

チェルシーは15/16シーズンのプレミアリーグを10位で終える大不振に陥っていた。エースのエデン・アザールが開幕から約5ヶ月に渡り公式戦でのゴールなしと不調に陥り、14/15シーズンにチェルシーを優勝に導いたモウリーニョ監督は12月半ばに解任。全てがうまくいかず、チームは変革の必要性に迫られていた。そこでチェルシーは2016年4月にEURO2016で下馬評の低かったイタリア代表監督をベスト8に導いたアントニオ・コンテ監督を招聘、翌シーズンから指揮を執ることを正式発表した。

コンテ監督は現役時代、ユベントスで主将として活躍し、チャンピオンズリーグ、セリエA優勝に貢献。引退後はシエナでアシスタントコーチとしてキャリアをスタートさせると、アレッツォ、バーリ、アタランタ、シエナと渡り歩き、2011年5月にユベントスに監督として復帰した。当時2年連続で7位に終わっていたチームを立て直し、11/12シーズンから13/14シーズンにかけてセリエA3連覇を達成する。ただシーズンオフに補強方針でフロントと衝突し、14/15シーズンの開幕直前に突如辞任。その後イタリア代表に就任した。

チェルシーは夏の移籍市場でレスターからエンゴロ・カンテ、PSGからダビド・ルイス、さらには移籍期間最終日にフィオレンティーナからマルコス・アロンソを獲得する。コンテ監督はシーズン序盤こそ、「4-3-3」をベースとした戦術を採用していたが、プレミアリーグ第6節アーセナル戦での大敗をきっかけにシステムを「3-4-3」に変更。この英断によってチェルシーは第7節から年明けの第20節でトッテナムに敗れるまでリーグ戦13連勝を飾り、一気に首位に躍り出る。過密日程を迎える1月に突入しても、欧州カップ戦がないことによるアドバンテージを生かして2位以下に着実に差をつける。それでもトッテナムに一時勝点差4まで詰められるなど、気の抜けない戦いは続いたが、最後まで首位を明け渡すことなく就任1年目にしてプレミアリーグのタイトルをもたらした。

アントニオ・コンテ監督の主な獲得タイトル
ユベントス(2011~2014):セリエA優勝3回(11/12、12/13、13/14)
チェルシー(2016~):プレミアリーグ優勝1回(16/17)

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