【F1】最終節キャリア初の4ゴールを挙げた浦安FP加藤竜馬 選手権へ意気込みを語る「作陽の子たちが『浦安に行きたい』と思ってくれるような試合ができれば」

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[2.11 F1第33節 浜松 2-7 浦安 駒沢屋内]
Fリーグ・ディビジョン1は11日、第33節を行い、アグレミーナ浜松とバルドラール浦安が対戦した。試合は7-2で浦安が勝利。浦安は6試合ぶりに勝ち点3をつかんでいる。
今シーズン、多くのベテラン選手が抜けたバルドラール浦安を引っ張ってきたのは、間違いなくFP加藤竜馬だった。FP岩本昌樹から受け継いだ「10番」を背負った新たな浦安の象徴は、シーズン最終戦となった浜松戦で4ゴールの大暴れ。目標に掲げていた今季の通算ゴール数「20」を達成した。

とはいえ、チームの順位は10位。上位を相手にも互角にわたりあいながら、下位を相手にしたときも勝ちきれない試合が続いた。

数週間後には、全日本フットサル選手権が始まる。今シーズンの集大成となる大会の初戦で浦安は、中国地域代表の作陽高校と対戦する。Fリーグのシーズンを振り返ってもらうとともに、全日本選手権に向けた思いを語ってもらった。

以下、試合後のFP加藤竜馬選手のコメント
——前半のゴールラッシュはすごかったですね。
加藤 そうですね。個人としても通算20得点というのは、目標にしていた部分でもありました。昨日、今日とチームだけでなく、個人としても結果を出さないといけないというところでは、今日、4得点取れたのは良かったと思います。

——アルコイリス神戸の妹(加藤正美選手)が4ゴールをするのは、何度か見た気がしますが、竜馬選手のを見たのは初めてだと思います。
加藤 そうですね(苦笑)。俺は、Fリーグでハットトリックもなかったんで、3点もなかったので、4点取れて良かったです。

——後半にもチャンスがありましたが、満足しちゃいました?
加藤 チャンスはありましたよね。5点目、6点目を自分も狙っていましたし、そういうチャンスもあったのですが、そういうところで決め切らないといけませんし、まだ自分に力がなかったかなと思います。

——今年はいろいろな変化がありました。チームにとって、また加藤選手にとって、今季はどんな1年でしたか?
加藤 一言でいうと、しんどかったですよね。

——いろいろなものを背負いましたからね。キャプテン、10番、チームリーダーになって。
加藤 最初は本当に勝てなくて、どうしようという悩みから始まって、練習もそうですし、試合もどういう風に取り組んでいけばいいかを悩みましたし。それを本当に僕自身、態度、練習の強度にこだわって言ってきましたし、やってきたつもりです。そこはみんなも付いてきてくれたので、本当に良いチームになってきたのではないかと思います。

——これまで経験の浅かった選手、たとえばFP宮崎岳選手は先日もタイでかなり長い時間、プレーをしていました。チーム全体の成長も感じられたのでは?
加藤 岳もそうですし、セグンドから上がってきたほかの選手たちも、長坂なんかは特に自分のプレーを出せるようになってきていますし。このクラブにとって見たら、この1年は本当にすごく成長した1年になったと思います。

——ただ、結果としてF選抜より下になってしまいました。
加藤 そうですね。昨シーズンより一つでも順位を上げようと言っていたのですが、なかなかうまくいかなくて、最後は残留争いもしていました。それでもしっかり踏ん張ることができた。来シーズンに向けて良い状態のままでいきたいですし、来シーズンをしっかり戦える選手がそろっていると思います。ハードワークができるチームになっているんで、来シーズンはすごく楽しみな1年になります。

——仙台や浜松もそうでしたが、上位相手にも良い試合をするけど、下位を相手に勝ちきれない。そんなチームが下に溜まった印象です。そこを抜けるには、どうすればいいと思いますか?
加藤 本当に良い攻撃ができていますし、良い守備もできています。あとは本当にフィニッシュのところと、一つ前のパスの精度だと思うので、そこに本当にしっかりこだわってやれば、上の順位だった相手にも勝ち切れると思います。エースっていうエースが、今シーズンはいなくて、大変といえば、大変でしたが、しっかりとそういうところを全員がやれれば、エースがいなくても、全員で点を取れれば大丈夫かなと思います。

——今日は、自分がエースであることを見せたじゃないですか。
加藤 どうですかね(笑)。俺だけの得点じゃないし、(野村)啓介も岳も見てくれていましたし、あそこに走りこむっていうのは、僕の一つの特徴でもあります。しっかりとそこは、シーズンを通していえば、もっともっと点を取らないといけないシーズンだったかなと思いますが、僕自身もエースになれるように、一つひとつやっていかないといけないと思っています。

——エースになることもそうですが、日本代表からも今、少し離れています。
加藤 代表に関しては、しっかりとこのクラブで結果を出さないと行けないと思いますし、結果を出せば、代表っていうのも見えてくるかなというふうに思っているので。まず、このクラブの順位を一つでも、二つでも上にあげることが、僕自身の今、するべきことだと思うので。そこをしっかり上げたうえで、自分の持ち味を出して、得点だったりにこだわっていけば、代表に呼ばれると思います。

——来シーズンの前には、全日本選手権もあります。1回戦の作陽高との試合は、大きな注目を集めると思います。
加藤 そうですね。向こうは食ってやろうと思って、体を投げ出してでもやってくると思うので、僕たちはしっかりと受け身にならずに、今やっている強度のままやれば、大丈夫だと思うので。妹、弟が作陽高校出身なんで、ちょっと所縁はあるのですが、しっかりやりたいと思います。

——彼らも、しっかり1年間フットサルに取り組んできた選手たちです。
加藤 そうですね。そういう話は聞いています。どういうフットサルをしてくるか、映像を見て、Fリーグと同じように対策をして臨みたいと思います。

——昔、サッカーの天皇杯では、横浜F・マリノスが、市立船橋高校に苦しめられたことがありましたよね。
加藤 はい。簡単な試合にはならないと思いますけど、しっかりとFリーグのチームとして、勝ち切らないといけない相手だと思っています。

——F1ですからね。
加藤 そうですね。しっかりと勝ち切って、作陽の子たちが「浦安に行きたい」と思ってくれるような試合ができればいいかなと思います。