黒田剛監督率いる町田ゼルビアは、今月3日開催の明治安田J1リーグ第6節サンフレッチェ広島戦で1-2と敗北。ファウル数の多さが話題を呼ぶ中、7日の第7節川崎フロンターレ戦を前に、海外メディアが町田の弱点を指摘している。
タックルやファウル、時間稼ぎなどで波紋を呼ぶ一方で、プレー強度の高さやロングスロー、ロングボールなどを武器にJ1常連クラブに対抗している町田。第2節名古屋グランパス戦から4連勝を飾り、J1首位に立っていたが、広島戦では序盤から素早くボールを動かす相手を前に苦戦。ボール支配率39%、枠内シュートゼロに終わった一方、ファウル数は「21」と広島の3倍にのぼった。
ファウル数が多いことについて様々な意見が飛び交う中、ブラジルメディア『グローボ』は「町田は後手に回り、本来のサッカーができなかった」と広島戦を回顧。「黒田監督はよりフィジカルでダイレクトなサッカーでJリーグに小さな革命を起こしている。日本式というよりもアルゼンチン式だ」と町田のプレースタイルを説明した上で、黒田監督の采配について以下のように綴っている。
「広島が『3-4-2-1』のシステムを採用しているように、黒田監督は今季初めて3バックシステムで試合に臨んだが、機能しなかった。町田が脅威を与え始めたのは、後半に『4-4-2』のシステムへ戻してからだった。広島はGK大迫敬介を中心としたリーグ屈指のディフェンス力を発揮し、プレースピードで町田を上回った」
上位争いを繰り広げる広島を相手に、今季初めて土をつけられた町田。広島のミヒャエル・スキッベ監督は試合前に「簡単に早くボールを動かす。後ろはできるだけ早く前に出て、裏に抜けるパスを出す。相手のセットプレーを与えない。今日はスローインも与えない」と選手たちに指示していた。他クラブも広島指揮官による“町田対策”を実行する可能性があるだけに、黒田監督がどのような対抗策を打つのか注目が集まる。
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