日本サッカー協会(JFA)は今月23日、田嶋幸三JFA会長の退任、および専務理事を務めていた宮本恒靖氏(元ガンバ大阪監督)のJFA会長就任を公式発表。JFA会長交代により、『週刊新潮』で性加害疑惑が報じられたFW伊東純也(スタッド・ランス)の代表復帰を期待する声が挙がる一方、田嶋氏の名誉会長就任による弊害も指摘されている。
AFCアジアカップ開催期間中に性加害疑惑が報じられ、準々決勝イラン戦直前に代表からの途中離脱を余儀なくされた伊東。所属先のランスでは公式戦出場が続いているだけに、ファン・サポーターからは同選手の代表招集待望論が湧き起こっていたが、北朝鮮戦では選外に。一部から「JFAはなぜ伊東選手を守らないのか」「伊東選手のキャリアよりもスポンサー優先なのか」といった厳しい声も挙がっている。
アウェイ北朝鮮戦の開催中止に関する問題も抱える中、JFAは23日に評議委員会を理事会を開催。田嶋前会長が4期8年の任期を終えて、名誉会長に就任。国際サッカー連盟(FIFA)理事や東アジアサッカー連盟会長は引き続き務めるという。
この会長交代を受けて、ネット上では「宮本さん、伊東選手の件をよろしくお願いいたします」「宮本会長がまずやるべきは伊東純也招集だろう」「伊東純也選手の件、良い風向きになるといいね」といった伊東の代表復帰を望む声が多く見られる。
ただ一方で、田嶋氏の名誉会長就任に対する否定的な意見も。「これで伊東純也を呼ぶことが出来るか?宮本恒靖が田嶋幸三の傀儡でない事を祈る」「田嶋が裏で宮本会長に口を出すのでは?」「結局、宮本も田嶋一派なのでは」などと、伊東の性加害疑惑に関する問題等で田嶋氏が宮本新会長をコントロールする可能性が指摘されている。
「田嶋に伊東追放とアジアカップ敗退の責任を取らせたかった」「田嶋によるハリルホジッチ監督解任は、今も許せないこと」と、前会長に対する批判が止まない日本サッカー界。宮本新会長の改革に注目が集まる。
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