ブラジル人DFカカは、徳島ヴォルティスからブラジル1部アトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍。主力センターバックとして活躍したにもかかわらず、アトレチコの今季構想から外れている中、ここに来て移籍先候補が浮上。15日、ブラジルメディア『グローボ』が報じている。
現在24歳のカカは、2021年2月にクルゼイロから徳島へ完全移籍すると、来日1年目からセンターバックでレギュラーに定着。2023シーズンもJ2リーグ開幕戦から第11節ザスパクサツ群馬戦までほぼ全試合でスタメン出場も、5月以降は全試合でメンバー外。ベニャート・ラバイン前監督の構想から外れ、7月にアトレチコへの期限付き移籍が正式決定した。
アトレチコ加入後、2023シーズンの公式戦で20試合に出場、ブラジル1部リーグ戦でほぼ全試合スタメン出場と出場機会を取り戻したカカだが、今季はここまで出番なし。ブラジルメディア『um dois esportes』は先月22日に「アトレチコへの期限付き移籍期間は今年6月までだが、幹部の交代により、カカは自身の立場を失った。アトレチコが彼を公式戦で起用しない理由は、公式戦30試合以上の出場で完全獲得を余儀なくされるからだ。350万ドル(約5億2000万円)を支払わなければならない」と、出場機会激減の理由を説明。アトレチコの専門サイト『Tretis』は、同選手に近い関係者の話として「アトレチコ退団となった場合でも、彼はブラジル国内でのプレーを望んでいる。徳島に復帰するつもりはない」と伝えていた。
そんな中、『グローボ』は「ブラジル1部コリンチャンスが、買い取りオプション付きの期限付き移籍によるカカ獲得を検討」とリポート。これによると、コリンチャンスは即戦力センターバックとしてDFグスタボ・エンリケを獲得しているが、DFルーカス・ベリッシモの後釜としてカカをリストアップしているという。また『グローボ』は徳島とカカの契約期間が2025年末までであることを紹介した上で、「徳島の契約解除条項は600万ドル(約9億円)に設定されている」と報じた。
FWジョー(元名古屋グランパス所属)の古巣であるコリンチャンスは、過去に7度ブラジル1部リーグを制覇。ただ2023シーズンはサントスやECバイーア等との残留争いに巻き込まれ、13位という結果に終わった。
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