2021/22シーズンのプレミアリーグは、マンチェスター・シティがリバプールを勝ち点差「1」で退けて優勝した。
全ての日程を終え各方面でリーグ戦の総括が行われている中、英メディア『Sky Sports』がプレミアリーグ全20クラブ別のシーズン総合評価をランク別に評している。ここでは20クラブの内「B~C」と評価された8クラブをご紹介したい。
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ウェストハム・ユナイテッド(7位)評価:B
ウェストハムは今2021/22シーズン様々な点で「成功」に近い成績を残すことができた。開幕前の評価ではここまで進歩することは誰しも想像できなかったはずだ。UEFAヨーロッパリーグ(EL)では惜しくも決勝までたどり着くことはできなかったが、1999年以来の欧州大会での躍進に多くのファンは酔いしれた。
デビッド・モイーズ監督の保有する戦力はますます増強されている。MFデクラン・ライスは毎シーズンごとに成長を遂げ、ビッグクラブから注視される存在に。また今シーズン大活躍したMFジャロッド・ボーウェンは遂にはイングランド代表に招集される域まで達した。
アーセナル(5位)評価:B-
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場ラインである「トップ4」には届かなかったものの、ミケル・アルテタ監督の下で着実な進歩を見せた2021/22シーズンのアーセナル。5月13日のノース・ロンドン・ダービー(対トッテナム・ホットスパー)を迎えるまでは、トップ4レースの中心にいた。その重要なダービーマッチでは圧倒的な実力の差を見せつけられ(0-3)、結果的にEL参戦に着地した。
昨夏に揃えられた23歳以下の選手たちは、まさにアルテタ監督が掲げる「若手戦略」を象徴した一方で、その若さが仇となったと主張する人も少なくない。クラブは物事がうまくいかない局面を変えてくれるリーダーシップや、大きな成果を求めていることだろう。
今夏の移籍市場、経験豊富でエネルギッシュな選手を迎え入れることができれば、アルテタ監督の求めるサッカーが完成にまた一歩近づくことになる。“あの頃”(2000年代前半、リーグ無敗優勝などで無敵のチームと讃えられた時代)のようなアーセナルが復活する日が近いかもしれない。
クリスタル・パレス(12位)評価:B-
ロイ・ホジソン監督がいなくなったクリスタル・パレスは、2021/22シーズン非常に困難な道になるのではないかと懸念された。しかしこの1年間、パトリック・ビエラ監督の下で独自のスタイルで繁栄をしている。リーグ戦12位フィニッシュ、そしてFAカップでは準決勝に進出するなど確実な進化を遂げた。
シーズンを通して最高のパフォーマンスを披露したMFコナー・ギャラガーに最大の敬意を払いたいが、それと同時に彼の完全移籍獲得(現在はチェルシーからのレンタル)を実現することが今後のクラブの将来に影響すると考える。またMFエベレチ・エゼ、DFマーク・グエヒ、MFミカエル・オリーズなどの成長にも今後注目したい。
レスター・シティ(8位)評価:B-
今2021/22シーズンは中位に着地したレスター・シティ。欧州大会(CL・EL)には届かない結果になったものの、目標未達だったと決して評価してはならない。FAコミュニティ・シールドではリーグ覇者マンチェスター・シティに勝利を収め、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)ではベスト4まで駒を進めた。
一方でセットプレーでの守備は脆く、プレミアリーグクラブの中でも鉄壁とは言い難いディフェンスを露呈した。クラブを率いるブレンダン・ロジャーズ監督はチームを大きく再構成することを望んでおり、今夏の行動は非常に重要である。
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