Kリーグ1(韓国1部)全北現代のキム・サンシク監督がMF邦本宜裕(24)の起用法について説明する際、竹島が日本固有の領土であるにもかかわらず韓国の領土と主張した。18日、韓国メディア『スポーツ朝鮮』が伝えている。
邦本宜裕は浦和レッズの下部組織やアビスパ福岡、韓国2部の慶南FCをへて2020年から全北現代でプレー。今季は開幕から4月上旬までリーグ戦9試合中6試合で先発出場していたが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ終了後はリーグ戦3試合連続でベンチ外に。今月18日の第13節・浦項戦でおよそ1カ月ぶりに先発出場して決勝ゴールをあげていた。
韓国国内メディアの報道によると、全北現代がACLグループステージで横浜F・マリノスと対戦している時期に邦本宜裕本人は日本メディアに対してキム・サンシク監督との確執を示唆するようなコメントを残していたとのこと。ACLグループステージ終了直後のリーグ戦で立て続けにベンチ外となったことから、同選手の発言が指揮官の決断に影響を与えているという見方が広まっていたようだ。
しかし、キム・サンシク監督は浦項戦前の会見で邦本宜裕との関係を聞かれると「彼との間に確執があるという噂は事実無根だ。なぜ、彼が日本のマスコミの取材を受けたのか、それすらも聞いていない。邦本も通訳を介して誤解があったと言っている。(日本メディアの報道は)我々を揺さぶる意図があったのではないのか」とコメント。
同選手との関係悪化を完全否定した上で「独島(竹島)が我々(韓国)の領土であるように、(日本メディアの報道を)我々は意に介さない。そういう情報があるから私が彼を起用しないという噂もあったが、それ以前から彼の中で不満はあったんだ」と語っている。
そして邦本宜裕を3試合つづけてベンチ外とした理由については「彼が出場時間の短さに不満を持っていたことは事実だ。邦本に限らず、全試合に先発出場して90分プレーしたいというのは、選手全員が思っていることであり、当然不満も出てくる。ただコーチングスタッフとしては彼が精神的に一段階成長すれば、もっといい選手になると考えたんだ」と説明している。
キム・サンシク監督としては、日本メディアによって事実とは異なる情報が流れたと考えているだけに、竹島に関する政治的発言に及んだ格好だ。
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