Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FM、ポステコグルー監督のセルティック行きを正式発表。暫定監督は松永英機氏

アンジェ・ポステコグルー: Gettyimages

 横浜F・マリノスは10日、アンジェ・ポステコグルー監督がセルティックの新指揮に就任することを発表した。

 ポステコグルー監督は双方合意のもと、シーズン途中で横浜FMの監督を退任。13日に行われるJリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフステージ第2戦の北海道コンサドーレ札幌戦からは、F・マリノススポーツクラブ・アカデミーグループダイレクターであり、Jエリートリーグで指揮を執っている松永英機氏が監督として暫定的に指揮を執る。なお、後任については、決定次第発表するようだ。

 現在55歳のポステコグルー監督は、1994年にサウス・メルボルンでアシスタントコーチを務め、指導者としてのキャリアをスタート。1996年〜2000年に同クラブの監督を務めたほか、2000年からは年代別オーストラリア代表のコーチやA代表のアシスタントコーチを歴任。その後、パナハイキFC(ギリシャ)、ブリスベン・ロアー、メルボルン・ヴィクトリー、オーストラリア代表監督を務め、2018年から横浜FMを指揮していた。

 1年目の2018シーズンは12位フィニッシュに終わったものの、2019シーズンは自身が標榜するアタッキングボールが実り、15年ぶりの明治安田生命J1リーグ優勝に導く手腕を披露。昨季はAFCチャンピオンズリーグでクラブ史上初のグループステージ突破を果たした。そして、覇権奪還を期する今季は序盤から好調を維持し、16節消化時点で10勝2分4敗の3位に位置していた。

 シーズン途中で横浜FMを退任することになったポステコグルー監督はクラブ公式サイトを通じて、以下のように感謝のコメントを残している。

 「マリノスファミリーの皆さんへ 皆さんにお知らせすることがあります。残念なことに、お別れをする時がきました。横浜F・マリノスの監督になり3年半が経ちますが、新たな挑戦に踏み出すことを決断しました。横浜F・マリノスに関わるすべての人たちに対し、言葉では表すことのできない感謝の気持ちを持っています。クラブスタッフ、チームスタッフの皆さん、選手たち、そしてこの国で最も情熱的なファン・サポーターの皆さんから、世界中のどの監督もがうらやむような厚いサポートをいただきました」

 「私が監督に就任した際、横浜F・マリノスを日本中で誰もが話題にするようなチームにするというビジョンをお話ししました。成功をもたらすことはもちろんですが、皆さんがクラブを誇りに思えるようなサッカーを実現したいという想いでした。多くの困難があり、その道のりは決して簡単なものではありませんでしたが、我々は特別なことを成し遂げられるということを信じ続けました。多くの特別な瞬間がありましたが、2019シーズンのJリーグ制覇を上回るものはありません。あの日産スタジアムでの最終戦は、いつも私の心の中にあり続けます」

 「ファン・サポーターの皆さんをワクワクさせることができたことも誇りです。妥協を許さずに常に成長を求め、素晴らしいサッカーを見せることができました。選手が日本代表に選出されたことや、夢を追い求め欧州にチャレンジする選手がいたりと、多くのことを成し遂げてきました。コロナ禍で、ファン・サポーターの皆さんの大歓声をスタジアムで聞けなかったことは寂しかったですが、様々な制限がありながらもチームを応援する気持ちは伝わっていました」

 「私と私の家族を代表して、チームスタッフ、選手、素晴らしいファン・サポーターの皆さんに感謝をお伝えします。ありがとう。私は離れても、マリノスファミリーの一員ですし、皆さんは常に私と私の家族の中にあり続けます。Forever F.Marinosボスより」