日本代表・海外組 Jリーグ

海外組・Jリーグ日本人選手ベストイレブン【2026年8月26日~30日】

鈴木唯人(左)伊東純也(中)瀬川祐輔(右)写真:アフロスポーツ

8月最終週は、日本ではJ1クラブが登場する天皇杯2回戦が行われ、欧州では日本人選手15人が揃うブンデスリーガ1部の2026/27シーズンが開幕した。

ここでは、2026年8月26日〜30日の試合を対象に、欧州クラブ所属の日本人選手とJリーガーのパフォーマンスを最重視して「ベストイレブン」を選出する。今回はW杯(FIFAワールドカップ)北中米大会に出場した日本代表選手のみならず、天皇杯でJ1クラブを破った大学生も対象に含め、リーグレベルの勘案は最小限に抑え、11人をピックアップした。フォーメーションは週ごとに変動するが、今回は【3-4-3】とする。


早川友基 写真:アフロスポーツ

GK早川友基(鹿島アントラーズ/J1リーグ)

今季初のクリーンシートで開幕4連勝を支えた

8月29日:J1第4節/東京ヴェルディ vs 鹿島アントラーズ/味の素スタジアム(アウェー)

開幕からリーグ戦3試合で失点が続いていた鹿島守備陣にとって待望の完封勝利となった一戦で、早川は安定したパフォーマンスを披露し2-0の勝利に貢献。相手に決定機をほとんど与えず、シュート数を抑え込む守備の中心として機能。試合後には「相手のシュートシーン自体がほぼなかった」「理想的なゲームの進め方ができた」とコメントし、これまでの課題だった相手との距離感を修正できた手応えを口にした。

長身を生かしたセービングと的確なフィードで最終ラインを統率し、セットプレーでも存在感を発揮。18年ぶりの開幕4連勝と今季初のクリーンシートを最後尾から支え、2025シーズンJリーグMVP、W杯北中米大会の日本代表メンバーとしても期待に応えた。鬼木達監督が「全員がハードワークしてくれて良いゲームができた」と振り返る中、守護神としての安定感が光った一戦だった。


諏訪間幸成 写真:アフロスポーツ

DF諏訪間幸成(横浜F・マリノス/J1リーグ)

プロ初ゴールが決勝点に

8月26日:天皇杯2回戦/横浜F・マリノス vs 福島ユナイテッド/日産スタジアム(ホーム)

前半35分、MFジョルディ・クルークスの左CKに頭で合わせると、ボールは相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、プロ初ゴールとなった。J3チームが相手とはいえ、結果的に1-0の決勝点となり、チームを3回戦進出に導いた。プロレスラー・諏訪魔を父に持つセンターバックは「自分のゴールなのかなと思うところもあった」と控えめに振り返りつつも、「クリーンシートで勝てたことが一番」「タイトルを取るという強い気持ちでやっている」と前を向いた。

続く8月29日のJ1第4節・浦和レッズ戦(埼玉スタジアム)では3失点を喫し敗れた(2-3)ことは今後の課題だが、開幕から先発の座を掴み、公式戦初ゴールを機にさらなる成長を続けたい23歳だ。


板倉滉 写真:アフロスポーツ

DF板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ/ブンデスリーガ)

フル出場で攻撃参加も見せた復帰後初戦

8月29日:ブンデスリーガ第1節/RBライプツィヒ vs ボルシア・メンヒェングラートバッハ/レッドブル・アレーナ(アウェー)

センターバックでフル出場し、90分間を戦い抜いた。チームは0-3で敗れたが、最終ラインから積極的にボールを運ぶ姿が目立った。前半終了間際には相手のプレスをアウトサイドでかわして果敢にオーバーラップし、ボックス内へ鋭いクロスを供給する場面も見られた。2025/26シーズンはオランダ・エールディビジのアヤックスでプレーし、古巣に復帰した後の開幕戦で攻守に献身性を示し、DF橋岡大樹の負傷交代後も集中を切らさず守備の軸として機能した。

経験を生かした安定感とカウンターに繋がるロングフィードも効いていた。敗戦の中でも個人としては存在感を発揮し、今後の伸びしろを感じさせる内容だった。


MF嵯峨理久(鹿児島ユナイテッド/J3リーグ)

守備固め出場のハズが決定的なチーム3点目をマーク

8月26日:天皇杯2回戦/アルビレックス新潟 vs 鹿児島ユナイテッド/デンカビッグスワンスタジアム(アウェー)

天皇杯2回戦の新潟戦で、2-0でリードした後半14分に守備固め要員として途中出場。しかし後半27分、ゴール正面から鋭いミドルシュートを決め、チーム3点目となる貴重な追加点を記録した。結果は4-0の完勝で、格上のJ2クラブを一蹴して3回戦進出に大きく貢献。意外性と勝負強さが光り、選出に至った。続く8月29日、J3第4節の敵地でのカマタマーレ讃岐戦(四国化成MEGLIOスタジアム/4-3)では後半アディショナルタイム(後半51分)に値千金の決勝弾を決め、好調ぶりをアピールした。

青森山田高校・仙台大学を経て、2021年に、当時JFLのいわきFCに入団。主力としてJ3昇格(2021年)、J2昇格(2022年)に大きく貢献し、2024年、ファジアーノ岡山に完全移籍。しかし定位置奪取には至らず、鹿児島に期限付き移籍、百年構想リーグ後に完全移籍に移行した。166センチと小柄だが、精力的な守備と果敢な攻撃参加が持ち味で、今季J3でスタートダッシュに成功したチームを底支えしている存在だ。


鈴木唯人 写真:アフロスポーツ

MF鈴木唯人(フライブルク/ブンデスリーガ)

もはやチームの顔。衝撃の開幕戦ハットトリック

8月30日:ブンデスリーガ第1節/フライブルク vs ブレーメン/オイローパ=パルク・シュタディオン(ホーム)

2025/26シーズンは25試合出場4得点の成績を収めたが、ブンデスリーガ2026/27シーズン開幕戦のブレーメン戦にトップ下で先発出場すると、前半29分、MFヤン・ニクラス・ベステのインスイングのコーナーキックをファーで合わせ、珍しいヘディングによるシーズン初ゴールを記録。後半3分にはFWデリー・シェアハントの突破からクロスを左足で決め2点目。これでは終わらない。後半10分には、FWイゴール・マタノビッチとの連携で崩すと3点目を決めハットトリック、チームの開幕白星に大きく貢献した。

ブンデスリーガ1部での日本人選手のハットトリックは、FW高原直泰(アイントラハト・フランクフルト/2006年12月3日のアーヘン戦)、FW武藤嘉紀(マインツ/2015年10月31日のアウクスブルク戦)に次いで3人目の快挙だ。2年目のシーズンでさらなる得点・アシストを目指す彼の存在感は、ますます増している。W杯北中米大会ではチュニジア戦での12分間の出場にとどまったが、大岩剛監督が率いる新生日本代表には欠かせない戦力となりそうだ。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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