
フランス2部スタッド・ランス所属の日本代表FW中村敬斗には、以前から今夏移籍が有力視されているが、ここに来て残留の可能性が浮上。MF南野拓実所属ASモナコも移籍先候補に挙がるなか、ランス関係者が高額な移籍金を求める姿勢を鮮明に打ち出している。
中村の去就を巡っては、ランス最高経営責任者(CEO)であるマチュー・ラクール氏が先日、フランス『L’union』のインタビューで「中村とは口頭での合意に達している。クラブとしては退団を認める方針だ」と述べていた。
DF長友佑都の古巣であるインテル、トルコ1部ガラタサライ、オリンピック・マルセイユなど複数クラブからの関心が取りざたされているが、ランスは中村の獲得を狙うクラブに対して、少なくとも2500万ユーロ(約46億円)の移籍金を支払うよう要求。フランス『フットメルカート』は「財政的に非常に強固なランスは、柔軟性に欠けている」と伝えていた。
一方、ASモナコの専門サイト『asm-vizu』は8月はじめ、モナコが中村に関心を寄せている可能性を報道。右サイドを本職とした左利きのアタッカー、逆足のウイングという特徴を備えた選手の獲得に積極的だという。
そんななか、ランスのジャンピエール・カイヨ会長は6日、『L’union』のインタビューで自クラブの補強に言及。2部リーグ開幕間近である中、中村が現時点でもチームに留まっている背景について、以下のように述べている。
「移籍市場というものは、常に特殊なものです。よく見てみれば、フランスの各クラブではそれほど大きな動きは起きていません。我々が抱えているようなタイプの選手たちについては、むしろ移籍市場の終盤になってから物事が決まるケースが多いのです。実際、我々の選手たちには関心が寄せられています」
「隠すつもりはありませんが、クラブとしては金銭面で一定の条件を設けており、それが一部の交渉の障害になっている可能性があります。状況は明確です。クラブはこれまでも、自らの利益を守る術を示してきました」
「彼が8月31日までチームに残る可能性もありますし、クラブが納得できる解決策が見つからなければ、その後も残留するかもしれません。慌てる必要はありません。というのも、移籍市場の最終週には、常にドミノ倒しのような連鎖が起こることを我々は知っているからです」
同会長のコメントを踏まえると、中村の去就は移籍ウィンドウ閉鎖間近に決まる可能性が高いとみられる一方で、ランスにとって適切なオファーが届かない場合には残留を余儀なくされる見込みだ。昨夏もランスがビジャレアルからのオファーを拒否したことにより、2部リーグでのプレーを強いられただけに、選手サイドが今後どのような動きを見せるのか注目が集まる。
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