Jリーグ

【2026/27】新たに指揮を執るJ3クラブ監督4人の期待度

下平隆宏監督 写真:アフロスポーツ

高知ユナイテッド:下平隆宏監督

J3では“反則級”の実績。初めてのカテゴリーで実力発揮なるか

期待度:★★★★☆

主な監督実績

  • 柏レイソル(2016-2018)
  • 横浜FC(2019-2021)
  • 大分トリニータ(2022-2023)
  • V・ファーレン長崎(2024-2025)

チームを初のJ3参入へと導いた地元高知出身の吉本岳史前監督が、J2徳島ヴォルティス監督へ急遽引き抜かれる形で退任したことで、新シーズン開幕を控える高知ユナイテッドは、Jリーグでの豊富な指揮実績を持つフリーの指導者を模索。昇格実績も豊富な下平隆宏監督に白羽の矢が立ち、6月11日に監督就任が発表された。

下平監督は選手時代に柏、FC東京で活躍。指導歴は2005年の柏レイソル普及コーチ、流通経済大柏高校コーチを皮切りに、国内4クラブを率いた。

横浜FC監督時代にJ1昇格を果たした実績や、若手育成能力が評価された。就任会見や公式サイトでのコメントでは「攻撃的でアグレッシブなスタイルを尊重し、主導権を握りながら勝利を目指す」と語り、クラブ哲学との親和性を強調した。竹村真一GMも「高い実績を持つ指導者」と期待を述べている。

2026年春、大分県別府市に自身のパーソナルジムを開業し、JFLジェイリースのクラブアドバイザーに就任したが、6月に退任し、高知からのオファーに応えて監督に就任した。サポーターからはネームバリューによる期待の声が多い一方、短期間での退任が複数回あることに対する不安も一部で見られる。だからこそ、J3定着という現実的目標を超え、上位進出でサポーターからの期待に応えたいところだ。


ギラヴァンツ北九州:田中遼太郎監督

あえて「地元出身の無名監督」に再建を託したクラブの選択はいかに?

期待度:★★☆☆☆

主な監督実績

  • なし

ギラヴァンツ北九州は、百年構想リーグ最下位の不振にあえいだことで増本浩平監督を解任し、地元の名門校である東筑高校卒業(最終学歴は京都教育大学)の田中遼太郎監督を新監督に指名した。

37歳の田中監督はプロ選手経験がなく、指導者一筋の経歴を持つ。主な指導歴は同志社大学サッカー部ヘッドコーチ(2011-2015)、藤枝MYFCコーチ(2016)、ジェフ千葉テクニカルコーチ(2017)、水戸ホーリーホックコーチ(2018-2019)、アビスパ福岡コーチ(2020-2024)、V・ファーレン長崎ヘッドコーチ(2025-2026)。JFA Proライセンスは2024年に取得したが、同期には内田篤人氏、中村憲剛氏といった錚々たる名前が並び、田中監督の経歴の特殊さが際立つ。

石田真一社長は6月26日の就任発表時、「目指すプレースタイルへの理解、強度の高いプレー、周囲を巻き込むリーダーシップ」を高く評価した。田中監督自身も「生まれ育った町で勇敢に闘う」と地元愛を語った。

百年構想リーグ最多失点という守備の改善は急務だ。若くしてJのトップチーム初監督となるため、実績の蓄積が今後の鍵だ。地域密着の推進にも期待が集まる。


これら4監督の就任により、各クラブは新シーズンへの覚悟を示した。「昇格請負人」小林監督は豊富な経験を武器に早期の安定をもたらすことが期待され、角田監督はクラブを熟知した強みを生かして着実な成長を目指す。下平監督は初のJ3という新天地で実績を証明する挑戦者であり、田中監督は地元愛を原動力にクラブの再建を託された。それぞれ立場は異なるが、J3の激しい競争の中で結果が求められるシーズンとなることに変わりはない。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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