クラブワールドカップ レアル・マドリード

クラブW杯がレアル無冠の原因か。ペレス会長発言を全32クラブの成績で検証

フロレンティーノ・ペレス 写真:アフロスポーツ

レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が5月12日の記者会見で次期会長選への出馬を表明すると同時に、今2025/26シーズンのラ・リーガ2位、欧州CL準々決勝敗退という主要タイトル未獲得の結果を「クラブW杯(FIFAクラブワールドカップ)の影響」と結論付けた。ペレス会長はプレシーズンの準備不足や過密日程、負傷者の増加を理由に挙げ、自身が招聘に動いたものの途中解任したシャビ・アロンソ前監督の”任命責任”を避けた格好だ。

この主張の妥当性を検証するため、2025年6月14日から7月13日までアメリカ各地で開催されたクラブW杯の出場32クラブに焦点を当て、各クラブの2025/26シーズンにおける国内リーグや大陸別カップ戦成績を中心にタイトル獲得や不振の有無を総括した。するとクラブW杯参加が一律に悪影響を及ぼしたわけではなく、クラブによって結果は大きく異なっていたことが見えてくる。


クラブW杯参加の影響は一様ではない

クラブW杯は32クラブによる大規模トーナメントで、欧州(UEFA)12枠、南米(CONMEBOL)6枠、アジア(AFC)4枠、アフリカ(CAF)4枠、北中米カリブ海(CONCACAF)4枠、オセアニア(OFC)1枠、開催国枠1枠が参加した。レアル・マドリードは準決勝でパリ・サンジェルマンに敗れたが、夏の準備期間に少なくない影響が出た可能性はある。ただし他の有力クラブの成績を見ると、参加自体が国内リーグ不振の決定的要因とは言い切れない。


国内リーグでも好調を維持したクラブの事例

複数のクラブW杯出場クラブが国内リーグや大陸別カップ戦などでも好成績を収め、タイトルを手にしている。

バイエルン・ミュンヘン(ブンデスリーガ)

クラブW杯に出場したにもかかわらず、2025/26シーズンのブンデスリーガ優勝を決め、35回目のマイスターシャーレ(優勝皿)を手にした。4試合を残し第30節で決める圧倒的な強さを見せ、クラブW杯の影響をほとんど感じさせなかった。欧州CLでも4強に進出し(準決勝でPSGに2試合合計5-6で敗退)、5月23日のドイツカップ(DFBポカール)決勝ではシュツットガルトを3-0で破りFWハリー・ケインのハットトリックで6シーズンぶり21度目の優勝を飾り、リーグとの2冠を達成した。

パリ・サンジェルマン(リーグ・アン)

クラブW杯では決勝でチェルシーに敗れたが、2025/26シーズンのリーグ・アンで34試合消化時点で24勝4分6敗の勝ち点76を記録し、リーグ5連覇・通算14度目の優勝を達成した。欧州CLでもバイエルンを準決勝で2試合合計6-5で下し、5月30日(日本時間31日)にブダペストのプスカシュ・アレーナでアーセナルとの決勝に臨む。連覇がかかる大一番だ。

アル・ヒラル(サウジ・プロリーグ)

国内リーグ32試合終了時点で23勝9引き分けながらも首位のアル・ナスルに勝ち点差5を付けられ”無敗V逸”という珍記録を作ってしまった。しかしキングスカップ(国王杯)を制し4年ぶり3度目のタイトルを手にするなど、安定したパフォーマンスを発揮している。

パルメイラス(ブラジル・セリエA)

クラブW杯でグループステージを突破するなど健闘したブラジルの名門。国内リーグでも首位争いを続け、好調を維持したクラブの一つだ。

これらのクラブは主力選手のプレー時間のマネジメントやローテーションを工夫し、クラブW杯の疲労を乗り越えた例だ。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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