
ブラジル1部コリンチャンス所属DFカカに移籍の可能性が浮上。同選手は2024年に徳島ヴォルティスからコリンチャンスへ完全移籍したが、その際の移籍金は1年以上経った今もなお未払い状態。コリンチャンスに支払い能力がない可能性も考えられる。
ブラジル『ボラヴィップ』は12日に「コリンチャンスはカカをアトレチコ・パラナエンセへ売却するための交渉を開始」とリポート。これによると、クラブ間交渉は初期段階であるが、コリンチャンスは放出に前向き。アトレチコ・パラナエンセから好条件のオファーがあれば、これを容認する見込みだ。
コリンチャンスがカカの放出に前向きである理由として、7億円近くにのぼる同選手の移籍金の一部を回収する狙いがあるとみられる。ブラジル『ge』によると、同クラブはFIFAからの補強禁止処分を避けるべく、移籍金未払い問題の解決に向けて動いているという。
徳島に対してはカカの移籍金2,400万レアル(約6億7,000万円)が未払い状態であるが、『ge』は「コリンチャンスは、徳島側と合意していた分割払いの代金を、これまで一度も支払っていない。現在、コリンチャンス経営陣は債務を再交渉(支払いスケジュールの見直しなど)するために、徳島幹部への接触を図っている」と報じている。
カカは2023年7月にアトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍。2024年3月にコリンチャンスへ期限付き移籍したが、コリンチャンス加入1年目はブラジル1部リーグでほぼ全試合スタメン出場。主力センターバックとして活躍していた。
2024シーズンに出場時間で一定の条件を満たしたことにより、コリンチャンスにはカカの買い取り義務が発生し、完全移籍へ移行。当時、ブラジル『Meu Timao』の報道によると、2024年8月にカカの出場時間が2200分を超えたため、コリンチャンスは保有権の60%として200万ドル(約3億1,500万円)を支払うことが確定。11月には出場時間が3150分を超えたため、保有権30%として200万ドルを追加で支払うことに。保有権90%の取得で400万ドル(約6億3,000万円)の買い取り義務が発生したという。
カカはピッチ上では確かな価値を示し、コリンチャンスの主力として結果を残してきたが、その裏側では移籍金未払いという重大な問題が放置されている。選手の活躍とクラブの財務責任は本来切り離せないものであり、後者を軽視する姿勢は国際的な信頼を損なう行為である。
資金難を理由に主力を転売する構図は、短期的な延命策に過ぎず、根本的な解決にはならない。コリンチャンスは徳島との契約を誠実に履行し、クラブ経営の健全性を回復させる責務を負っている。さもなくば、同様の問題が繰り返され、ブラジルサッカー全体の信用低下へとつながる危険性すら孕んでいるのである。
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