
マイケル・キャリック(1999-2018)
現在、イングランド2部EFLチャンピオンシップのミドルズブラで監督を務めているマイケル・キャリックも、現役時代は戦術眼に長けた守備的MFとして活躍し、2度のW杯(2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会)も経験した元イングランド代表だ。
ウェストハム・ユナイテッドの下部組織出身で、1999/00シーズンにトップデビュー。トッテナム・ホットスパー(2004-2006)を経て、2006/07シーズンにマンチェスター・ユナイテッドに移籍した。
当時アレックス・ファーガソン監督から全幅の信頼を得て、派手さはないが正確なパスとゲームの流れを読む能力で、同じくボランチを務めていたポール・スコールズとともにチームを安定させたキャリック。在籍中は地味だが不可欠な存在として5度のプレミアリーグ制覇に貢献。2017/18シーズンには主将も務めた。
2013年にファーガソン監督が勇退した後も、デイヴィッド・モイーズ監督(2013-2014)、ルイ・ファン・ハール監督(2014-2016)、ジョゼ・モウリーニョ監督(2016-2018)、オーレ・グンナー・スールシャール監督(2018-2021)といった歴代監督から信頼され、引退する2017/18シーズンまでユナイテッドの心臓であり続けた。
ちなみに引退後の2021年、解任されたスールシャール監督の代行として、3試合のみユナイテッドの暫定監督を務めている。

ジョン・オビ・ミケル(2004-2021)
ナイジェリア出身で、ノルウェーのFCリン・オスロで頭角を現した守備的MFジョン・オビ・ミケル。2006年、マンチェスター・ユナイテッドとの争奪戦を制してチェルシーに移籍すると、守備範囲が広く、身体能力を生かしたボール奪取能力やパスセンスにも優れたボランチとして活躍した。
チェルシーの中盤には前述のマケレレ、元イングランド代表MFフランク・ランパード、元ドイツ代表MFミヒャエル・バラック、元ガーナ代表MFマイケル・エッシェンなどスター選手に囲まれる中、守備のタスクを黙々とこなしたミケル。
2011/12シーズンのCL決勝ではバイエルン・ミュンヘンの攻撃を1点に封じ、PK戦の末に優勝した。ラフなタックルで警告が多かったのが玉にキズだったが、地味ながらもジョゼ・モウリーニョ監督(2013-2015)から信頼された選手だった。2016/17シーズンまで実に11年もの間チェルシーに在籍し、2017年、中国スーパーリーグの天津泰達に移籍した。
ナイジェリア代表としても、2度のW杯(2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会)を経験。ロシアW杯期間中にには父親が誘拐されるという事件に巻き込まれたが、周囲には一切明かさずプレーするという鋼の精神力の持ち主でもある(父はその後、無事に解放)。

ダリオ・シミッチ(1992-2010)
元クロアチア代表DFダリオ・シミッチは、母国クロアチアのクロアチア・ザグレブ(現ディナモ・ザグレブ/1992-1998)で頭角を表し、インテル(1999-2002)で活躍した後、ライバルのミラン(2002-2008)に移籍。そもそも“助っ人外国人”だったことと、元トルコ代表DFウミト・ダヴァラとのトレードだったことで“禁断の移籍”とは見なされなかった。
センターバックとサイドバックをこなす器用さの半面、「ピットブル(闘犬)」の異名通り、獰猛な守備とプロフェッショナリズムでチームを支えたシミッチ。
特にミラン在籍時は、2度のCL制覇(2003、2007)に貢献した。モナコ(2008-2010)にも在籍したが、彼のキャリアの中心はセリエA時代で、リーグ優勝、コッパイタリア、スーペルコパ、CL、UEFAスーパー杯、FIFAクラブW杯と数々のタイトルを手にした絶頂期だった。
インテルでもミランでも世界的スター選手に囲まれながら与えられたタスクを遂行し、4バックでも3バックでも柔軟に対応した。例え控えに甘んじていても腐らずに準備を怠らない真のプロフェッショナルだった。
クロアチア代表としては、3度のW杯(1998年フランス大会、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会)に出場。代表キャップは100を数える英雄だ。
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