
2025年5月3日、GW真っ只中にサンガスタジアム by KYOCERA(京都府)で行われた京都サンガ対セレッソ大阪の“関西ダービー”は大きな盛り上がりを見せた。Jリーグにはこの他にも多くの「ダービーマッチ」が存在し、近隣クラブ同士の対戦は毎回サポーターだけでなく地域を巻き込んだイベントとして注目されている。
関西ダービーのように、比較的広く認知されているものもあれば全国的にはあまり知られていないダービーマッチも存在する。ここでは、全国のダービーマッチから実は意外と知られていないローカルダービーを5つ紹介していく。

名岐ダービー
名古屋グランパス(現J1)とFC岐阜(現J3)の対戦は「名岐ダービー」と呼ばれている。隣県同士の戦いということもあって会場には独特の熱気が漂い、両クラブのサポーターはともに「この試合にだけは負けられない」という強い思いがある。元々カテゴリーの違う両クラブは、かつて公式戦での対戦は天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)のみであったが、2016年に名古屋がJ2に降格したことで翌2017年にJリーグでは初となる名岐ダービーが開催された。
2017年のJ2で実現した名岐ダービーは『~木曽川の合戦〜』と名付けられ様々なイベントが開催された。名古屋のホームで行われた第2節の観客数は21,878人、岐阜ホームの第35節では17,027人と多くのサポーターがスタジアムに足を運んだ。なお、2試合の結果は名古屋が1勝1分に終わっている。
現在はJ1とJ3というそれぞれ別のカテゴリーで戦っている両クラブだが、2024シーズン開幕前には『ホットスタッフ名岐カップ』という名称でプレシーズンマッチが行われている。両者が再び同じカテゴリーで戦い、Jリーグの舞台で名岐ダービーが復活する日は来るだろうか。

生駒山ダービー
FC大阪(現J3)と奈良クラブ(現J3)の対戦カードは「生駒山ダービー」と呼ばれている。それぞれの本拠地である奈良県生駒市と大阪府東大阪市にまたがっている『生駒山(いこまやま)』にちなんでこの名前が付けられた。
Jリーグ加入後の対戦成績は、FC大阪が2勝1分1敗とリード。直近の対戦は2024年10月13日に行われたJ3第32節で、FC大阪が1対0で勝利を収めている。隣県同士の対戦となるこのダービーは、地元メディアでも大きく取り上げられ注目を集めている。
現在はJ3で戦う両クラブだが、今後はJ2やJ1の舞台で生駒山ダービーを見ることができるだろうか。2025年最初の生駒山ダービーは、6月30日(金)にFC大阪のホームである東大阪市花園ラグビー場で開催される。
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