
かつてサンフレッチェ広島やアビスパ福岡に在籍していた元スウェーデン代表DFエミル・サロモンソンは、2024シーズン限りでスウェーデン1部IFKヨーテボリを退団。しばらくフリーの身だったが、2月3日までに現役引退を決断している。
現在35歳のサロモンソンは、2019シーズンに広島でプレーしたほか、翌2020シーズンから2年間にわたり福岡の主力選手として活躍。リーグ戦通算90試合の出場で7ゴールを挙げるなど、日本で実績を残した後、ヨーテボリへ復帰した。
そのヨーテボリでは、復帰1年目の2022シーズンにリーグ戦23試合でプレー。2023シーズンにはリーグ戦24試合でスタメン出場と、右サイドバックでレギュラーに定着していた。しかし2024シーズンは4月からおよそ2か月にわたりベンチ外が続くなど、リーグ戦で4試合のスタメン出場に。本人は2024年10月末の時点で、母国メディア『Fotbolskanalen』のインタビューで「契約延長に関して、まだ本格的な交渉はしていない」「フットボールが楽しいと感じているので、引退したくない」などと語っていたが、契約延長を勝ち取ることはできなかった。
ヨーテボリ退団後の1月下旬、スウェーデン2部所属クラブのトレーニング参加が報じられていたサロモンソン。「(トレーニング参加終了後は)どうなるのか分からない。何らかの形でサッカーをするつもりだけど…」などと、去就白紙を強調していたが、2月3日にインスタグラムを更新。「今、キャリアは終わった。すべてのことに感謝している!」と綴り、スパイクを脱いだ。
2021年11月に沖縄県営平和祈念公園やひめゆりの塔を訪問した際、「20万人以上が亡くなったと推定されていて、その半数近くが民間人だ。僕は地元の人々、特にひめゆり学徒隊の勇敢さについて多くのことを学んだ。彼らの犠牲が決して無駄になりませんように。平和のためにみんなで頑張ろう」などと投稿して注目を浴びていたサロモンソン。大学の講義で日本史を勉強するなど“日本愛”が強いだけに、多くのファン・サポーターが引退後の再来日を望んでいるはずだ。
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