2024明治安田J1リーグは第34節までが終了。消化試合数にバラつきはあるものの残り試合数が少なくなり、順位争いは一層激しさを増している。
直近2シーズンを連続1桁順位でフィニッシュしているセレッソ大阪は現在8位。序盤戦は3連勝を含む8戦負けなしと好スタートを切り首位にも立ったが、4月末から6戦未勝利と失速。以降も長い負けなし期間の後に4連敗となかなか安定して勝ち点を積み上げることができず、今季も1桁順位での着地が見える一方で、優勝争いからは脱落しシーズン終盤を迎えている。
これまで4シーズン指揮を執ってきた小菊昭雄監督が今季限りで退任し、次シーズンは新体制で戦うことが決定しているC大阪。来季こそリーグ優勝を狙うべく、この冬どんな補強があるのかも含めチーム作りに注目が集まる。そのなかで注視したいのが、現在他クラブへ期限付き移籍中の選手たちの動向だ。今季C大阪からは若手を中心に多くの選手がJ2やJ3の各クラブへ期限付きで移籍しており、出場機会を得て成長を見せている選手も多い。ここではそんな選手たちの中から、特に来季に向けてチームへの帰還が求められるであろう選手を3名紹介していく。
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中島元彦(ベガルタ仙台)
昨季は夏の11戦未勝利などもあり下位に沈む苦しいシーズンを過ごしたJ2のベガルタ仙台。しかし、今季はここまで6位とプレーオフ圏内につけJ1の舞台が見えてきた。そんなチーム立て直しの一番の功労者と言えるのがFW中島元彦だ。仙台へ加入した2022シーズンは中盤での出場が多かったが、昨季途中からは最前線での起用も増え6ゴール5アシストと結果を残し残留に大きく貢献。さらに今季はここまで12ゴールをマークしており、得点力に一層磨きがかかった。
171cmと決して大柄なタイプではないが強引なまでの突破力を持ち、また頭でゴールネットを揺らすシーンも多い。もちろん中盤での経験も豊富なことから出し手としても能力を発揮。前線で決定機演出にも一役買っている。J1で出場機会を得た2021シーズンは、途中出場が多いながらも12試合で2ゴールをマーク。国内最上位カテゴリーにおいて、限られた時間であっても結果を残せることはすでに証明している。今季のC大阪は、FWレオ・セアラが得点王争いを演じているもののチームとしての得点力は高いとは言い難く、リーグで4番目に少ない数字となっており来季に向けて改善点の1つと言えよう。中島の帰還は、そんな課題をクリアする要素にもなり得るのではないだろうか。
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