9月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、中国代表とバーレーン代表に勝利したサッカー日本代表「森保ジャパン」。9月19日発表予定のFIFAランキングでアメリカ代表やメキシコ代表を抜いて16位に浮上し、ドイツ代表との差を縮める見込みだが、一部のスポンサーは日本サッカー協会(JFA)に対してW杯ポット1入りに向けての施策を求めている。
2022年のカタールW杯で強豪ドイツ、スペイン相手に勝利し、翌2023年9月の国際親善試合でもドイツを下した日本。2023年12月21日発表のFIFAランキングでは、16位のドイツから1.03ポイント差の17位につけていた。
しかし2024年1,2月開催のAFCアジアカップでは、イラン代表に敗れてベスト8という結果に。同年7月18日発表のFIFAランキングで18位に後退し、13位のドイツ(1686.02ポイント)との差は60ポイント近くまで広がったほか、W杯開催国のアメリカ、メキシコをわずかに下回っていた。
世界中のクラブや代表チームのランキングを扱う『フッティー・ランキング』によると、日本は中国、バーレーンを下したことにより、10.79ポイントを加算。アメリカとメキシコを抜かして16位に浮上したほか、13位ドイツ(1692.19ポイント)との差を5ポイント程度縮めたという。
FIFAランキングで日本と僅差のアメリカは、9月の国際Aマッチデーでカナダに敗れ、ニュージーランドに引き分け。メキシコはニュージーランドを下したものの、カナダには引き分けていた。
日本がこのまま好調を維持する場合、出場枠が「48」に拡大される北中米W杯でのポット2入りはほぼ確実。ただ、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国共催であるため、ポット1へ入るためにはFIFAランキングで1桁順位である必要がある。そのポット1入りを意識しているのは、ホテル業界大手『アパグループ』の社長兼最高経営責任者(CEO)を務める元谷一志氏。JFAナショナルチームパートナーの一員として、日本代表を後押ししている経営者だ。
同氏は2024年8月放送のサッカー番組『サカろう』(テレビ静岡)に出演した際、W杯優勝の条件に「ポット1入り」を挙げた上で、JFAに対して強豪国とのマッチメイクを求めた。
「今回(北中米W杯)では48か国になって、ポット1は12チーム。3か国共催なので、(FIFAランキングで)上位9か国に入らないとポット1にはならない。そこから逆算しないといけないと思うけど、上位9か国にいるようなマッチメイクを考えていますか? 今FIFAランキング17位だけど、JFAとしてどのような戦略を考えるのかという部分を考えないといけない。それがあまり見えてこない」
カタールW杯予選終了後から本大会までに、ブラジル、ガーナ、アメリカなどW杯常連国と対戦した日本。UEFAネーションズリーグ開催により、欧州強豪国とのマッチメイクが難しいだけに、北中米W杯予選終了後も北中米・南米勢と対戦するかもしれない。
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