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藤尾翔太・平河悠らに苦言?五輪代表の課題をOB指摘「フランスと差大きい」

藤尾翔太 写真:Getty Images

 大岩剛監督率いるU23日本代表は、日本時間18日未明にフランス代表と対戦。パリ五輪直前の強化試合で1-1と引き分けたが、日本代表OBからはFW藤尾翔太(町田ゼルビア)やFW平河悠(ブリストル・シティFC)ら攻撃陣に改善を求める声が挙がっている。

 強豪フランス相手に、平河、藤尾、FW斉藤光毅(ロンメルSK)の前線3トップで臨んだ日本。序盤から主導権を握られるなど苦戦を強いられる中、前半25分にMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデンVV:STVV)のゴールで先制も、後半開始早々に失点。GK小久保玲央ブライアン(STVV)を中心とした守備陣の粘り強さが光った一方で、攻撃陣はシュート3本に終わるなど課題を抱えている。

 アトランタ五輪の日本代表メンバーである城彰二氏は、フランス戦後に自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」を更新。前半戦のパフォーマンスについて、「最後の最後で身体を投げ出したり、足を出したという部分に関しては、ディフェンス陣は非常に良かった。ただ(藤尾や平河など)攻撃陣に関しては、ちょっとね考えてしまうとすぐにボールを奪われる。このあたりのシンキングスピードが、フランスとはかなり差があった」と評論。攻撃陣と守備陣で評価が分かれている。

 藤尾や平河らとは対照的に、城氏から高い評価を受けたのは藤田だ。フランス戦でも1ゴールを奪い、中盤で安定感抜群のパフォーマンスを披露していただけに、同氏は「彼の動きを見ると、本当に堂々としている。周りも見えているし、間合いを取りながら縦パスを送ったり、ここぞという場面で仕掛けたりしていた」と頷いている。

 MF久保建英(レアル・ソシエダ)、GK鈴木彩艶(パルマ)などA代表の主力選手が招集されなかったにも関わらず、フランス戦前に「パリ五輪は良い選手が揃っている。総力は落ちない」などと語っていた城氏。パリ世代のポテンシャルに期待を寄せていただけに、フランス戦での攻撃陣の出来に落胆しているかもしれない。