町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)
鹿島アントラーズ下部組織出身のDF町田浩樹も、今や海外クラブで大きな存在感を示す選手の1人だ。2016年にトップチーム昇格を果たすと、2019シーズン以降はリーグ戦での出場機会も増え2021シーズンには34試合に出場。攻守にわたって空中戦の強さを見せつけ、セットプレーからゴールも5つ奪って見せた。
翌2022年にはベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ期限付き移籍。2023年には完全移籍となり現在も同クラブで活躍を続けている。昨年は日本代表にも初選出されており、飛躍の1年になったと言えよう。さらに今冬は、過去に横浜F・マリノスの監督も務めたアンジェ・ポステコグルー監督の率いるトッテナム・ホットスパー(イングランド1部)への移籍も一部で噂されるなど、今後ビッグクラブへのステップアップも大いに見込める。
今はまだ、欧州でどこまで登り詰めるのかが注目される選手だろう。しかし、DF昌子源やDF植田直通のように、いつかはもう一度鹿島のユニフォームでフィールドに立つ姿を見てみたいと思うファンやサポーターも多いはずだ。
三竿健斗(OHルーヴェン)
東京ヴェルディの下部組織から2015年にトップチームに昇格し、翌2016シーズンより鹿島アントラーズに加入したMF三竿健斗も、鹿島の中心選手として成長し海外挑戦を果たした選手だ。181cmの長身とフィジカルの強さを武器に、ボランチやセンターバックとして活躍。鹿島では7シーズンプレーし2020シーズンからはキャプテンも務めた。
2022年12月、ポルトガルのサンタ・クララへ移籍し17試合に出場。2023シーズンはベルギーのOHルーヴェンへ活躍の場を移している。
負傷の影響もあり苦しいシーズンを送っている三竿だが、一度は日本代表にまで上り詰めた選手。27歳と年齢的にもまだまだここから活躍を見込めるだけに、海外で一層の活躍を経て再び鹿島で輝く姿も見てみたいものだ。
安部裕葵(浦和レッズ)
2023年夏、鹿島ファンにとって驚きの移籍ニュースがあった。2017年に高卒ルーキーとして鹿島へ加入し、2019シーズンには背番号「10」をつけていたFW安部裕葵が浦和レッズに加入したのだ。鹿島ではルーキーイヤーから出場機会を得て、リーグ戦やカップ戦でゴールもマーク。翌2018シーズンには出場機会も増えJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞していた安部は、2019年7月にスペインのバルセロナB(FCバルセロナのリザーブチーム)へ移籍した。
初年度から20試合4ゴールと存在感を示すも、残念ながらその後は負傷に悩まされることとなる。2020/21シーズンも度重なる負傷により出場機会が激減。翌2021/22シーズンは開幕前のプレシーズンでトップチームデビューを果たすも、バルセロナBのテストマッチで負傷交代して以降は登録外となり2022/23シーズン終了後に契約満了となっていた。
長期間の怪我により今も苦しみ続けているが、まだまだ24歳と若く成長も大いに期待できる。Jリーグに戻る際、鹿島への帰還とならなかったことを残念に思うファンやサポーターも多いだろう。だが、今は1日も早くその輝きを取り戻してほしいと思うのが、多くのJリーグファンに共通する願いではないだろうか。
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