日本代表・海外組 海外日本人選手

三笘薫と久保建英に続くのは?欧州で活躍する日本人選手の市場価値

SCフライブルク MF堂安律 写真:Getty Images

ブンデスリーガ所属の日本人選手評価額

ドイツ1部のブンデスリーガでプレーする日本人選手は現在7人。その中で最も市場価値が高いのは、SCフライブルク所属のMF堂安律。今年6月の日本代表戦でも大活躍した25歳のアタッカーの評価額は、1,800万ユーロ(約28億円)となっている。第8節のボーフム戦で今季初得点を挙げており、今後も得点量産が期待される。

また、日本代表の主力でもあるDF2人の評価も上昇している。VfBシュツットガルト所属で左サイドバックのレギュラーを務めるDF伊藤洋輝は1,000万ユーロ(約16億円)から1,700万ユーロ(約27億円)へと上昇。ボルシア・メンヒェングラートバッハ所属で開幕からスタメン出場を続けるDF板倉滉も、1,200万ユーロ(約19億円)から1,500万ユーロ(約24億円)へと上昇した。

VfLボーフム所属のFW浅野拓磨は400万ユーロ(約6億円)、アウクスブルク所属のMF奥川雅也は250万ユーロ(約4億円)、VfBシュツットガルト所属のMF原口元気は100万ユーロ(約1億6,000万円)、アイントラハト・フランクフルト所属のDF長谷部誠は39歳という年齢もあって80万ユーロ(約1億3,000万円)に留まっている。

また、ドイツ4部相当のレギオナルリーガ所属ではあるが、19歳のMF福井太智も評価額を60万ユーロ(約9,000万円)へと上昇させた。2022年、17歳でサガン鳥栖のトップチーム入りした福井は、今季バイエルン・ミュンヘンのセカンドチームに移籍。9月16日のブンデスリーガ第5節でトップチームのベンチ入りを果たすと、同26日にはDFBポカール(ドイツ杯)1回戦に途中出場しトップチームデビューを飾っており、今後が楽しみな1人だ。


スタッド・ランス FW中村敬斗 写真:Getty Images

リーグ・アン所属の日本人選手評価額

フランス1部のリーグ・アンで戦う日本人3選手のうち、10月のアップデートによって市場価値が最も高額となったのはスタッド・ランス所属のFW中村敬斗だった。

日本代表でも存在感を増すウインガーの評価額は、オーストラリア1部のLASKリンツからランスに移籍した際の移籍額1,000万ユーロ(約16億円)や23歳という年齢も相まって、1,200万ユーロ(約19億円)となっている。中村は10月13日に開催された日本代表のカナダ戦で左足首に剥離骨折を伴う重い捻挫を負っており、復帰が待たれている。

中村とチームメイトのFW伊東純也も1,000万ユーロ(約16億円)と安定した評価額を維持。活躍度はもちろん年齢も考慮されるため、30歳でなおこの評価を維持していることが素晴らしい。また、昨2022/23シーズンはチームの期待に沿えたとは言い難いASモナコのFW南野拓実は、今2023/24シーズン開幕から好調をキープ。評価額は上昇し1,000万ユーロ(約16億円)となった。


セルティック FW古橋亨梧 写真:Getty Images

5大リーグ以外で戦う日本人選手評価額

これまでに挙げた5大リーグ以外でも日本人選手は多くプレーしているが、なかでも評価額が概ね高額なのがスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)に所属するセルティックの日本人選手たちだ。

  • FW古橋亨梧:1,400万ユーロ(約22億円)
  • MF旗手怜央:1,100万ユーロ(約17億円)
  • FW前田大然:600万ユーロ(約9億5,000万円)

その他、プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)のスポルティング・クルーベ・デ・ポルトゥガル所属で日本代表でも主力のMF守田英正は1,200万ユーロ(約19億円)。エールディビジ(オランダ1部)で戦うAZアルクマールのDF菅原由勢は1,000万ユーロ(約16億円)、フェイエノールトのFW上田綺世は800万ユーロ(約13億円)の評価額となった。

ほかにも、ジル・ヴィセンテ(ポルトガル1部)のMF藤本寛也が300万ユーロ(約5億円)を記録し、現チームに加入以来の上昇を続けている。また、スパルタ・ロッテルダム(オランダ1部)のMF斉藤光毅も藤本と同額の300万ユーロ(約5億円)を記録した。

その他にも200万ユーロ(約3億円)を超える選手が複数存在しており、徐々にではあるが日本人選手全体の評価額が上がっているのは間違いないだろう。近い将来、Jリーグから海外チームへの移籍金が上昇し、選手の価値も向上することを願っている。

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名前椎葉 洋平
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