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旗手怜央の先発落ちに疑問も…セルティックOB分析「移籍話で集中力ない」

旗手怜央 写真:Getty Images

 セルティック所属の日本代表MF旗手怜央には、ブレンダン・ロジャーズ新監督のもとで序列低下や、MF三笘薫擁するプレミアリーグ(イングランド1部)ブライトン移籍の可能性が報じられている。そんな中、旗手を取り巻く状況にセルティックOBから疑問の声が上がっている。

 旗手は昨季、アンジェ・ポステコグルー前監督のもとで主力選手として活躍。しかしブレンダン・ロジャーズ新監督のもとで迎えた今季は、今月5日に行われたスコットランド1部リーグ開幕戦でスタメン落ち。指揮官は「新たなサイクルが始まり、新たな監督が来た。彼は自分自身を証明しなければいけない。彼が才能豊かな選手であることに疑いはないが、このチームにはそういった選手が他にもいる」と旗手に厳しいメッセージを送ったほか、開幕戦でスタメン出場し2ゴールのMFデイビッド・ターンブルを称えている。

 旗手をスタメン起用しなかったロジャーズ監督の決断には、セルティックOBのクリス・サットン氏も興味深々。英紙『デイリーレコード』の報道によると、同氏は旗手の現状について以下のようなコメントを残したという。

 「旗手は間違いなく才能を持った選手だ。もちろん、ロジャース監督が単純にターンブルやマット・オライリーほどの選手だとは思っていない可能性もある。もしそうなら、十分にフェアだ。誰が好きで誰が嫌いかを決めるのは監督の特権だ」

 「だが、もし旗手がトレーニングでこれまでの1年半と同じようなプレーを見せていたのならば、開幕戦で先発起用しなかったとは正直思えない。ということは、旗手が2,3の問題を抱えているとしか考えられない」

 「移籍にむけて水面下で何かが煮えたぎっていて、それが彼の頭の中で渦巻いて、集中力をそいでいる可能性もある。より規模の大きいリーグのクラブが綿密な獲得調査をしていたとしても、私は驚かない。あるいは、単に別の理由でトレーニングで結果を出せていないのかもしれない」

 「どんな理由であれ、トップレベルにある選手が本来の力を発揮していないことは(セルティックの)助けになるはずがない。旗手がセルティックのトップスターに含まれないとは言い切れない」

 なおセルティックでの序列低下が懸念される中、英紙『サン』は11日に「ブライトンがミッドフィールダーの市場に参入したことを受けて、旗手が同クラブのターゲットに再び浮上する可能性がある」とリポート。今夏移籍がほぼ確実なMFモイセス・カイセドの後釜候補として、注目を浴びている。