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田中碧、デュッセルドルフに退団申し出「移籍先はブンデス以外でも…」

田中碧 写真:Getty Images

 女性アイドルグループ『ハロー!プロジェクト』OG鈴木愛理さんの交際相手であるサッカー日本代表MF田中碧が、ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフに対して今季限りで退団を申し出た模様。ブンデスリーガ(ドイツ1部)をはじめ欧州主要リーグへの移籍がほぼ確実だと、現地で報じられている。

 ドイツ誌『ビルト』は、田中とデュッセルドルフの契約内容について「500万ユーロ(約7億1200万円)の退団条項は今月末で切れるが、今季の不調ぶりを見れば、どのクラブもそれだけの金額を払わないことは予想できる。300万ユーロ(約4億4000万円)で移籍できることは、選手にとっても利益になる」と伝えていた。

 またデュッセルドルフは今月13日、SCフライブルク下部組織所属MFヤニク・エンゲルハルトの獲得を公式発表。デュッセルドルフの地元紙『ライニシェ・ポスト』は「エンゲルハルトを獲得するためには、事前に移籍金収入を得る必要がある。田中の売却は最初の選択肢であり、クラブに数百万ドルをもたらすことが可能だ」と綴っている。

 そんな中、デュッセルドルフのマネージングディレクターを務めるクラウス・アロフス氏は『ビルト』のインタビューで「数週間前、田中は我々に退団の意向を申し出た。彼は1部リーグでプレーすることを望んでいるが、ブンデスリーガである必要はない」とコメント。

 同誌は以前の報道と同じく「移籍金は500万ユーロを下回る」との見解を示すと、「もっと安い金額のオファーでも、デュッセルドルフ幹部はおそらく喜んで交渉に応じるだろう。他のポジションを強化するために、移籍金収入の確保が急務だからだ」と報じている。

 田中は2021年に川崎フロンターレからデュッセルドルフへ移籍。2022/23シーズンは序盤から先発での出場機会を確保すると、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)で活躍。しかしカタールW杯後に調子を落とすと、今年4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂。本人は今季中の復帰に意欲を見せていたが、結局先月28日の最終戦に間に合わず、シーズンを終えていた。