Jリーグ ヴィッセル神戸

J1神戸とのダブルヘッダー後も女子サッカー批判…INAC神戸社長「うんざり」

ノエビアスタジアム神戸 写真:Getty Images

 INAC神戸レオネッサの安本卓史代表取締役社長が今月はじめ、自身のツイッターアカウントを更新。先月29日にノエビアスタジアム神戸で行われた明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸のホームゲームとYogibo WEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)INAC神戸レオネッサのホームゲームのダブルヘッダーや女子サッカーに対する批判に言及するとともに、ツイッター上での批判投稿に対する不快感をあらわにした。

 ノエビアスタジアム神戸では、J1第10節の神戸対湘南が14時キックオフで開催。神戸が2-0で勝利すると、19時キックオフのWEリーグ第15節INAC神戸対マイナビ仙台レディースでもINAC神戸が3-0と白星を飾った。

 この史上初となるJ1リーグとWEリーグのダブルヘッダーは各方面で注目を集めたが、一部から女子サッカーを批判する声も。「ほとんどの客はヴィッセル神戸の試合終わったら帰るのでは?」、「3時間のインターバルは長い…」というコメントも見られた。

 そんな中、安本社長は今月1日に「そりゃWヘッダーは反対の人もいるけど、女子チームを持つJクラブがそれを唱える人はそんなに多くないですよ。男子チーム運営に負担をかけているのは百も承知で毎回ではなく、年に1回もしくは数回できて、インターバルが短ければ良いよね、と言う話です」と投稿。それでも一部のサッカーファンからダブルヘッダー開催による試合運営の難しさやINAC神戸戦での観客数の少なさを指摘されている。

 すると同社長は2日に再び自身のツイッターアカウントを更新。英語で「私の投稿に巻き込まれる人がいます。多くの方々が私のツイートに寛大であるかもしれません。コメントする前に(私の投稿内容の)意味を正しく解釈してください。でも、きっとあの人は私のことを気にせずにはいられませんね」と投稿。

 女子サッカーファンからのダブルヘッダー開催を支持するメッセージが届くと、「私は自分の考えを持っていて、役に立つと思う人たちにその情報を共有しています。ツイッターの特性上、見たくない人に見られてしまうのが残念です。 だから、表面だけ見て批判する人にはうんざりしますね」と自身の心境を綴った。

 なお日本女子サッカー界を取り巻く問題では、今年2月にアメリカで行われた「シービリーブスカップ」日本代表戦の国内テレビ局やインターネットでの中継が一切ないことが話題に。今年7月にFIFA女子ワールドカップが開催されるだけに、なでしこジャパンOGのMF川澄奈穂美は女子日本代表への関心度低下を危惧している。